富士出版 ヌード写真集  トップ画像

週刊誌広告などによって営業を行っている通販専門の老舗出版社・富士出版の写真集をお譲りいただきました! ありがとうございます。2024年現在ウエブサイトなどは存在しない、まさに「知る人ぞ知る」出版社です。

富士出版 ヌード写真集 表紙など1

今回掲載しております表紙やケース写真でも確認いただける通り、表紙デザインなどは一見ヌード写真集とはわからないような、昭和文学本的な落ち着いた雰囲気の装丁となっております。各タイトルも実に風情がありますよね。当然単価も通常の写真集よりお高めで、書店流通もほとんどないため希少な存在となっています。

富士出版 ヌード写真集 表紙など2

例えば今回のラインナップにもある「三十路の女」シリーズが発行されたのは2000年頃。インターネットが一般的になったとはいえ、現在のようにシームレスにネットにつながる環境ではなく、まだまだ一般家庭からはパソコンからのダイヤルアップでの接続が必要な時代でした。ましてや仕事でもPCに触れない層も珍しくはありませんでした。先述の昭和文学的雰囲気にくわえ圧倒的にモデルに素人熟女が多いのも、おそらく購入者の年齢層が高めだった影響と思われます。

富士出版 ヌード写真集 表紙など3

カメラマンの赤石恭生は、ほぼこの富士出版の写真集専属のようです。20世紀といえばヌード撮影のカメラマンも個性を前面に押し出すことが多かったものですが、富士出版の刊行物はモデルがほぼ素人ということもあり、奇をてらうことなく普段の生活の延長的な雰囲気の絵作りが多い印象です。そうした点も熱心な支持層がついた一因なのかもしれません。また、グラビア撮影に使用可能なメガピクセル単位のデジタル一眼レフが出回るのは00年代後半ですので、この時代はまだフィルム撮影です。フィルム特有の粒子感や暗所の質感なども大判の本でじっくり確認してみてほしいところですね。

富士出版 ヌード写真集 背表紙

なお、富士出版の写真集のうち『三十路の女』シリーズや『白い下着の女たち』など一部は現在は電子ブックとして小学館の週刊ポストレーベルで読むことが可能です。しかしこの美しい装丁を含め、可能ならばぜひとも紙媒体で保管しておきたいですね。


古書店三月兎之杜では、富士出版の写真集の買取をお待ちしております。また、熟女ものの写真集やDVDも大歓迎です! 

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投稿者:taguchi

アシェット スーパーZ 日産フェアレディ 280Z  トップ画像
※当ページの画像はアシェット公式サイトより引用

現在強化買取中のアシェット/デアゴスティーニの分冊百科(パートワーク)アイテムより、『西部警察』に登場したスーパーZをご紹介します。

『西部警察』は1979年にスタートしたアクションもののテレビシリーズの刑事ドラマです。「コンクリートウエスタン」をキャッチフレーズとし、実車を使ったド派手なカースタントシーンやガンアクションを前面に押し出した作品となりました。番組は最終的にはPART-II,PART-IIIと5年間にわたって継続。2004年にはテレビスペシャルも製作され、「40500か所の道路を封鎖し、約4680台もの車両を使用して撮影」された空前絶後の番組となりました。

毎週テレビで放送されるアクション映画さながらの画面には、夜8時台の放送ということもあって、子供たちにも人気となっていきます。そんな中で生まれたのが、大門軍団が使用する特殊車両「スーパーマシン」の数々です。

アシェット スーパーZ 日産フェアレディ 280Z  側面

その中でもスタイリッシュな外観で人気の高いスーパーZは、フェアレディZのS130後期型がベース。PART-II第15話よりマシンRSと共に登場し、マシンXに替わる大門専用車となります。純正にはないゴールドのボディカラーとガルウイング式のドアが特徴。フロントボンネットには催涙弾発射装置、リアバンパー下部にはスモーク発射装置を装備しています。

アシェット スーパーZ 日産フェアレディ 280Z リア
アシェット スーパーZ 日産フェアレディ 280Z 催涙弾発射装置

アシェットの「西部警察ダイキャストギミックモデルをつくる」シリーズのスーパーZは、憧れのスーパーZを1/8スケールで再現! もちろんガルウイングは開閉可能、ドアの下半分も左右方向に開閉します。そのほかボンネットやラゲッジスペースのリアパネルも開閉可能。ボンネット内にはベース車のZと同様の2.8l直列6気筒エンジンが再現されており、エンジンファンが回転します。

アシェット スーパーZ 日産フェアレディ 280Z  フロント

そのほかにも催涙弾発射装置の再現や、ハイ/ロー切り替え可能なヘッドライト、ウインカーの点滅、フォグランプやブレーキランプ、バックライトやプレートライトに至るまで点灯させることが可能。

アシェット スーパーZ 日産フェアレディ 280Z インテリア

インテリアもパネルライトや室内灯が点灯します。

このアシェット版スーパーZは、マシンRS-1の好評を受けてリリースが決まってた延長アイテムです。1/8 RS-1は、スーパーZ同様の各種ギミックを内蔵。2021年2月に創刊され無事100号完走。シリーズは延長され、2023年4月に発売される101号以降のアイテムとして白羽の矢が立ったのがスーパーZでした。延長シリーズ共に完走すればマシンRS-1とスーパーZのツーショットが可能となります。

アシェット マシーンRS-1×スーパーZ 

古書店三月兎之杜では、現在展開中の「スーパーZをつくる」の買取に加え、「マシーンRS-1をつくる」のRS-1も買取も大歓迎です! 
『西部警察PART-III』第14話では、スーパーZの設計図を基に製作された偽スーパーZが登場していますから、スーパーZ同士の2ショットを目標にしている人もいるかもしれません。当然スーパーZは現在展開中ですので、組み立て途中や欠号ありのケースも大歓迎です。
また、いったん最後まで完走してスーパーZ」を完成させしばらく堪能したのち、お譲りいただいてもうれしいです。冊子と立体共に残っている場合はボリュームもかなりのものとなります。
ご自宅までうかがう出張買取にも対応しておりますので、まずはご連絡ください!
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<事前の見積保証制度が好評です!>
詳しくは、古書店三月兎之杜のアシェット買取のページをご覧ください。
・メールでのご依頼は、WEBご相談フォームよりお受け致します。
・スマホから写真を送るだけ!らくらくLINE査定ページも好評です。
・お電話からのご相談は、担当フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)にてお受けしております。
皆様からのご相談を心よりお待ちしております。

投稿者:taguchi

GRACE』(若生出版)1992年~1993年16冊 トップ写真

昭和63年(1988年)に創刊した若生出版の男性向け雑誌『GRACE』のNo.40番台からNo.62まで、飛び飛びとなりますが16冊をお譲りいただきました、ありがとうございます!!
ちなみに2007年に世界文化社から創刊された女性向け雑誌『GRACE』とは無関係です。若生出版の『GRACE』がいつ休刊になったのか調査中ですが、2005年までは発売されています。入れ違いとはいえわずか2年ほどでジャンルも対象となる性別も異なる雑誌を創刊するのは驚きですね。

さて、こちらの男性向け『GRACE』は創刊当初はランジェリーに焦点をあて、ランジェリーを着用したAV女優やヌードモデルのグラビアがメインとなっていました。記事内容なども創刊2号ではAV女優に対して「初めて買った下着は?」「初体験の時の下着は?」といったアンケートを実施しています。そういった点では以前紹介しました『下着ファッション』をはじめとする光彩書房の下着モノを後追いしつつ、様々なアプローチを試みた痕跡があります。

本誌創刊当初の昭和末期は、ヘアヌードが未解禁の時期でした。いわば夜明け前ともいえるタイミングで、男性向け写真誌はあの手この手でより刺激的な写真を掲載することを目指しました。今振り返ってみるとランジェリー写真というアプローチもそうした中の一つで、創刊当初の頃は下着着用ゆえのきわどいポーズの写真が確認できます。

一方、お譲りいいただきました1992年から1993年にかけてはすでにヘアヌード写真が解禁された時期です。この頃の『GRACE』はNo.62の表紙にもあります通り、グラビア撮影時にモデルが着用したランジェリーのプレゼントを前面に押し出しています。

さらに本誌はこのNo.62の直後、1994年に入った頃から素人ナンパや投稿写真を掲載する方向へと舵を切ります。1994年1月号の表紙では「お勧め有料下着店ガイド」「脱ぎたてランジェリーギフト」ほか従来通りのランジェリー企画と「That’sナンパ探検隊」「投稿写真」などが並び立った状態が確認できます。なお、「That’sナンパ探検隊」のロゴは雑誌タイトルよりも大きく掲載された状態でした。95年に一旦ナンパ写真、投稿写真のロゴはひっこめられるのですが、その時点でランジェリーへのこだわりもなくなっています。そしてすぐに素人・投稿系を統合した「素人さんの全裸大盛り」のロゴが復活。以後はほぼ素人ナンパ&H写真の掲載誌となりました。

実際90年代後半は各種規制の影響もあって多くの男性向け雑誌が休刊などする中、読者自らが発信者となれる素人投稿写真モノの人気は根強く、その老舗『ニャン2倶楽部』(一度休刊するも出版社を変え、『新生ニャン2倶楽部』として継続)は現在でも生き残っていますし、『アップル写真館』『別冊投稿キング』も2020年代までがんばっていました。


昭和の頃から様々な生き残り戦略を見せてきたエロ本業界。もちろん雑誌側の方針がブレているわけではなく、それぞれの時代の性的嗜好の変遷を反映させた結果でもあります。古書店三月兎之杜ではエロ本・アダルト雑誌の買取お待ちしております! 時代を映す鏡としてのエロ本をお待ちしております!!

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投稿者:taguchi

谷口吉郎作品集 (1981)トップ画像

昭和期に活躍した建築家・谷口吉郎の作品集をお譲りいただきました。ありがとうございます。谷口は1904年生まれの1979年没。帝国劇場や東宮御所ほか、多くの記念館や美術館、公共施設の設計に携わりました。

石川県金沢市の九谷焼窯元の家に生まれ、1928年に東京帝国大学建築科を卒業した谷口は昭和13年から14年にかけ、ドイツの日本大使館新築のため渡独し、日本庭園の造園に携わります。戦後は藤村記念堂、慶応義塾大学4号館、秩父セメント第2工場、東宮御所などの設計に携わり日本建築学会賞作品賞や日本芸術院賞などを受賞しました。

都内では、千鳥ヶ淵戦没者墓苑(1959)、乗泉寺(1965)、出光美術館(1966)、東京国立博物館東洋館(1968)、東京国立近代美術館(1969)など谷口が残した作品は多く存在します。また、長野県の藤村記念館(1958)や岩手の原敬記念館(1958)、青森県庁(1961)、国立飛鳥資料館(1974)、沖縄戦没者慰霊碑(1979)ほか、全国各地にも作品が残されています。

故郷金沢での仕事も多く、石川県繊維会館(1952 現:西町教育研修館)、石川県美術館(1959 現:石川県立伝統産業工芸館)などを手掛け、晩年の仕事となった金沢市立玉川図書館(1979)は、息子である谷口吉生との共同設計でした。

今回お譲りいただいた『谷口吉郎作品集』は、没後間もない1981年に刊行されました。刊行当時ですら貴重な各建築物の竣工当時の写真を多数収録しています。もちろん中には現存していない建築の写真も含まれています。

谷口吉郎建築作品集(2019)表紙
(※画像は淡交社公式サイトより)

2019年に『谷口吉郎作品集』の内容を再録し、谷口吉郎のエッセイの再収録、谷口吉生の序文跋文、谷口吉郎研究家の藤岡洋保による解説を加えた『谷口吉郎建築作品集』が同じ淡交社から刊行されています。しかし現在は同社サイトの通販分は品切れ。2019年に開館した「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」の通信販売でしか入手できないようです。能登半島の復興の一助を兼ねて、建築館を訪れてみるのもいいかもしれませんね。

古書店三月兎之杜では、『谷口吉郎作品集』『谷口吉郎建築作品集』をはじめ、各種建築作品集の買取をお待ちしております。現地に行かなければなかなか目にすることのできない名建築、現存しない過去の作品を写真で楽しめる建築作品集、写真集は時代を越えて人気です。まずはご連絡ください!!
詳しくは古書店三月兎之杜の建築書買取ページをご覧ください。
美術・デザインの書籍買取のページはこちらです。

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投稿者:taguchi

|『下着ファッション』1987~1993(No.21~No.42)光彩書房 トップ画像

ランジェリーに焦点を当てた光彩書房のアダルト雑誌『下着ファッション』を、1987年から1993年までの連続22冊をまとめてお譲りいただきました。ありがとうございます。

基本的に年4回の季刊ペースでの発行。記事内でモデルが着用したランジェリーがプレゼントになるという点が特徴でした。光彩書房には1981年創刊の月刊誌『魅惑のランジェリー』という下着専門誌があり、その流れを汲んでグラビアに注力したポジションといえるでしょうか。直接的なヌード(もちろんそういう写真も存在しますが)よりも下着が主役です。

光彩書房という出版社は下着に対して並々ならぬこだわりがあるのか『魅惑のランジェリー』『下着ファッション』のほかにも、『セクシーランジェリー』『ランジェリーコレクション』そして『漫画スキャンティ』などの下着専門誌もしくは下着を誌名にした漫画雑誌を刊行しています。

ちなみに『魅惑のランジェリー』創刊号の記事内容は「気軽に入れる下着ショップ紹介」「少女のナイトウェア」「感性をくすぐる特殊下着」「腰布時代からファンデーション 下着の歴史」「エレガントに誘う下着ライフ」と、一見女性向けにも見える見出しが並びます。

雑誌としての『下着ファッション』のポジションも『魅惑のランジェリー●月増刊』であったり『COMICアットーテキ増刊』『漫画クリスティ●月増刊』と時期によって異なっています。

1981年といえば国内家庭のビデオデッキ普及率が10%を越え、アダルトビデオが普及してきた時期でもありますね。モデルの多くはAV女優やストリップ嬢です。映像や舞台では下着は重要な小道具なのですが、すぐに取り去られがちですよね。それををじっくりと見せることで、雑誌としての独自の価値観を切り拓いたのかもしれません。ポルノメディアがペーパーブックからビデオに変化していったまさに過渡期に、光彩書房は下着を主役に据えることで生き延びたようです。そのまま90年代前半のエロ本バブルの中、下着専門誌という点でアドバンテージを稼ぎました。


古書店三月兎之杜では、各種エロ本・アダルト雑誌の買取をお待ちしております。80年代=昭和を彩った雑誌や、ジャンル別に立ち上がった90年代前半の各専門誌はもちろん、近年の雑誌まで、時代を映す役割としてのエロ本に注目しております。

雑誌類は大量になると重さも相当になりますので、量が多い場合は出張買取も承っております。また、今回のように揃いだけでなく、欠号などがあっても大丈夫です。まずはご連絡ください!

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なんちゃって自己啓発セミナー
(※画像は公式サイトより)

「ビジネスサポート あうん」代表である経営コンサルタント、岡本吏郎が主催する各種セミナーの教材を買取いたします! 『会社にお金が残らない本当の理由』、「なぜ、スタバで、iPodを聴いて、ドーナツを食べると、『考える力』がつくのか?」(「稼ぐ思考法』)、『成功法則』の取扱説明書(『成功はどこからやってくるのか?』)など、ユニークな切り口での著書も多く発行。従来の成功法則では成功できない理由に着目し、ほかの成功哲学が捨てた要素にこそ着目するなど、柔軟な発想で成功への足掛かりを提唱します。

なんちゃって経済学 パッケージ
なんちゃって易経セミナーパッケージ

同社の「なんちゃって」シリーズはほかにも「なんちゃって経済学」「なんちゃって!易経セミナー」「なんちゃって投資セミナー」などをラインナップしていました(「経済学」「易経」「投資」については販売終了)。もともと最初の「なんちゃって経済学」を発表するきっかけは、その当時経済学に関するナンセンスなノウハウが流行している状況に憤りを感じ、流行に流されずきちんとした知識を身に着けることを目的としていました。既存のものに対するカウンターこそが「なんちゃって」の本質なんですね。

こうした枠にはまらない発想や言葉選びが、同社のセミナーが人を惹きつける理由の一つであることは間違いなさそうですね。もちろん内容はおちゃらけたものではなく、本質的な部分に向き合い、新しい成功哲学を構築するのが目的です。

古書店三月兎之杜では、現在も販売されている「なんちゃって自己啓発セミナーDVD」をはじめ、「ビジネスサポート あうん」の各種セミナー教材の買取をお待ちしております。無事修了された方や中途で断念された方、DVDやテキスト教材をぜひ弊社にて買取させてください。また、同様の各種自己啓発教材についてもぜひご相談ください、まずはご連絡お待ちしております!

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投稿者:taguchi

雑誌YO!

読者参加による企画をメインとしたアダルト雑誌『Yo! ィヨウ!』をお譲りいただきました、ありがとうございます!
2000年の創刊時点のコンセプトは、素人男性向けのナンパ指南・イケメン指南書としてスタートしました。創刊号のメインキャッチは「革命的ナンパ雑誌発進!」。当初はナンパからの撮影へのHOW TOがテーマでしたが、やがて読者参加での撮りおろし企画がメインとなっていきます。

ちょっと時間を巻き戻して1990年代のエロ本事情を振り返ります。まず90年代初頭のヘアヌード解禁(別に「今日から解禁です!」と定められたわけではなく、なし崩し的に行われたのですが)によって一気に全体の売り上げが上昇。また、性的嗜好の多様化に伴い、90年代前半はジャンルごとの専門誌が次々と創刊していきます。

しかしWindows95の発売をきっかけに、家庭用パソコンとインターネットが普及。それによってより過激なエロ画像が多くの場合無料で閲覧できる時代が到来しました。90年代後半になると一気に売り上げが落ちていきます。

さらに肖像権の主張や児童ポルノ禁止法、有害図書規制なども追い打ちとなりました。結果、90年代末から00年代初頭にかけて多くのエロ雑誌がリニューアルという名の方向転換を行ったり、新機軸で生き残りを謀ります。『すっぴん』や『ウレッコ』は素人専門誌にリニューアル。それ以外の雑誌でも、グラビア的写真よりも素人投稿や素人モデルの比率を高める傾向がありました。おそらく素人投稿雑誌の売り上げが堅調だったのだと思われます。

そうした中で創刊されたのが『Yo!』でした。先述の通り当初はナンパのHOW TOものでしたが、撮影もの中心へと移行します。これは同誌に限らず投稿モノにリニューアルした雑誌がみな狙っていたことだと思いますが、読者投稿をメインとすることで製作費が少なくて済むんですね。『Yo!』の場合はさらにそれを押し進め、読者が参加しての撮りおろし写真を前面に出していくようになります。

もともと素人投稿ものの雑誌では人気の高い投稿写真のモデルをピックアップして、スタジオや男性スタッフによる新規の撮りおろしによる撮影も人気企画でした。『Yo!』の斬新なところはそこにとどまらず、素人の女性モデルをエントリーしたカタログを掲載。読者が男優として気に入った女の子との撮影に参加できるというシステムを作り上げた点といえるでしょう。

さらに撮影のシチュエーションもすさまじく、日本最南端の無人駅や富士山をバックになど。あるいは読者59人と女性3人の・・・など過激なものでした。『Yo!』は2009年に休刊となりますが、暴走機関車のような勢いで00年代のエロ本業界を駆け抜けた雑誌だといえると思います。それが誉め言葉なのか悪口なのかわかりませんが。

エロ本はその国の文化を映す鏡でもあり、振り返って俯瞰してみると、リアルタイムでは気づかなかったものが見えてきたりします。00年代については機会がありましたらデジカメの普及や熟女ものの台頭などについても触れてみたいですね。


古書店三月兎之杜では、エロ本・アダルト雑誌を喜んで買取いたします! 量が多い場合は出張買取も承りますし、持ち込みも大歓迎です! 宅配買取の送料は無料です。
ご家族様のご遺品で女性の方からのご依頼も多くお受けしております。まずはお気軽にご連絡ください!!

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ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 トップ画像
※画像は公式サイトより

今回の買取強化アイテムは『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』!
デアゴスティーニが2023年1月より隔週でリリースしている、ジャズの名盤を紹介していくパートワーク(分冊百科)シリーズです。全90号予定で現在(記事執筆時2024年4月)第34号まで刊行されています。

「ブルーノート」は1939年にニューヨークに設立された、ジャズ専門のレコード会社であり、ジャズの名門と呼ばれるレーベルです。1979年に一度倒産の憂き目にあいつつも、1985年に復活。2012年にEMI参加からユニバーサルミュージックグループ傘下となり、現在も活動を続けています。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 創刊号表紙

ブルーノート・ベスト・ジャズコレクションでは毎号1人のジャズアーティストにスポットを当て、その音楽人生や、ブルーノートとの関わり、そしてブルーノートの歴史などを毎号解説。オリジナルセレクションによる楽曲5~7曲を、付属の高音質CD「SHM-CD」に収録してリリースします。

HM-CD アイコン

「SHM-CD」は通常のCDとは異なる液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を使用することで、原盤のクオリティを限りなく忠実に再現することを可能とした高音質のCDとなります。再生にあたっては専用の機器は必要とせず、既存のプレーヤーで再生可能です。

CDについては完全デジタルデータでありながら、プレス工場によっても音質が異なるなど、突き詰めるとわずかな音質の差が存在するといわれています。85年におよぶ歴史ともなれば、すでに故人となったジャズメンも多くなります。彼らが遺した演奏に限りなく近い音質とすべく、製造工程におけるロスを極限まで減らす素材を使用するというこだわりのあらわれですね。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』創刊号 内容1

イギリスやアメリカでは「ブルー」は悲しみを現わす色となります。アフリカ系アメリカ人が歌う歌やメロディに悲しみを感じた人々はその音楽を「ブルース」と表現しました。ブルースにはそれまでの西洋音楽とは異なる独特の音階が存在し、それらは「ブルー・ノート・コード」と呼ばれるようになります。

ブルーノートコードはジャズ・ソウル・ロックなど、その後に生まれたポピュラーミュージックに多大な影響を与えていきました。例えばジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』は、もちろん寝台列車のことでも物理的に青い列車でもなく、悲しみや哀愁を帯びた列車というニュアンスになります。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 第5号表紙

そのジョン・コルトレーンの演奏も本シリーズでフォロー。彼の最初のリーダー・アルバム『コルトレーン』はプレスティッジ・レコードから1957年にリリースされ、その後もアトランティック・レコード、インパルス!・レコードと渡り歩いていますが、『コルトレーン』の直後にブルーノートから1枚だけリリースしています。それが彼の初期の代表作ともなった表題曲を含むアルバム『ブルー・トレイン』でした。

今回のベスト・ジャズコレクションでも第5号に5曲中3曲が『ブルー・トレイン』収録曲となっています。なお、同号の収録曲は全5曲、残り2曲は彼がサイドマンとして参加した『スピーク・ロウ』と『今宵の君は』となります。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 第6号表紙

さらにその『スピーク・ロウ』は、ソニー・クラークのアルバム『ソニー・クリブ』の収録曲。ソニー・クラークは本シリーズの第6号で紹介されています。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 第21号表紙

また、コルトレーンは1955年から1957年まで”モダン・ジャズの帝王”マイルス・デイビスのバンドに参加しており、そのマイルスは創刊号および第21号でとりあげられています。

ジャズの世界ではこうしてバンドのサイドマンが後に注目されてリーダーになったり、リーダーとなった後も別のアーティストのサイドマンとして参加するケースも多々あります。本シリーズを続けて購入してブルーノートの歴史やジャズメンの人生に触れていくことで、そうした横の関係も見えてくるのかもしれません。

ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 創刊号内容2
ディアゴスティーニ|隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版』 創刊号内容3

古書店三月兎之杜では、ブルーノート・ベスト・ジャズコレクションほか、デアゴスティーニが展開するジャズやクラシック音楽、懐かし音楽などのCDコレクションの買取をお待ちしております。大量でスペースをとりがちな分冊百科シリーズのコレクション、大量の場合は出張買取も承ります。全巻揃いは高額査定、もちろん欠号ありでも買取承りますので、まずはご連絡ください!

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『川面凡児全集』全10巻揃トップ画像

明治から大正期にかけての神道家・川面凡児の全集をお譲りいただきました、ありがとうございます。長らく日本の風土や地域習慣と結びつき、原典による教義や解釈による流派などが発生しにくい神道を研究し理論化、体系化した人物となります。

川面の提唱した「祖神の垂示」では、人間は神の子であり究極的には神そのものと位置づけています。人間の本体が神の分霊であると捉え、本を読んだり講演を聴くといった知性のみではなく、自ら祝詞、禊などの行を実践することで人間として進歩すると説きました。

こうした思想から稜威会を創立し、神道を広めます。中でも川面が体系化した禊の行法は各地で支持され、滝行や海浜での禊行事が流行しました。その禊行の第1回は明治42年1月18日(偶然ですが記事執筆時がこの日でした)、片瀬海岸で行われたと記録されています。

川面の死後となりますが禊行は後の太平洋戦争の時期に、皇紀などの神道思想や修身教育の普及とあわせ神道関係者に支持され全国的に普及します。現在でも寒中の禊神事や寒中水泳などの形で残っていますね。政治家が口にする「みそぎ」もこの思想の名残といえます。

『川面凡児全集』全10巻揃 書籍

川面はその経歴の中で当初は政治家を目指し私塾経営や雑誌創刊、宗教学に転じて後も雑誌や新聞の主筆などを手掛け、自身が記した著作も多く残されています。今回の全集には『日本古典真義』(第1巻、第2巻)『天照大神宮』(第3巻)『大日本神典』(第4巻)といった作品が収録されています。

上記3作ほか、多くの作品タイトルからやはりお堅い印象がありますが、第10巻収録作品などは『人間未発天狗界』『寒中禊と外人の質問』『達磨』『たからぶね』と、ちょっと読んでみたいかもというタイトルが並びます。たしかに明治大正期の外国人が寒中禊を見たらどういうリアクションをとるのか、単純に気になりますよね。

古書店三月兎之杜では、神道・古神道の専門書の買取をお待ちしております。大量買取には出張買取をご利用ください!

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週刊プレイボーイ 2020年 全52号45冊揃 トップ画像

お譲りいただきました雑誌『週刊プレイボーイ』のご紹介をさせていただきます。

前回の1981年度発行のプレイボーイから、いっきに40年近く時が過ぎて2020年発行分となります。全号揃いでお譲りいただきました。買取の際にはこうした1年分揃いですと査定額もプラスさせていただきます。

もちろん飛び飛びでも大丈夫ですし、揃い・飛び飛びとも古い年代の号ほど大歓迎です。また、近年の週刊プレイボーイはDVDが付属する号も多いのですが、開封済でもDVDが残っている方が査定アップとなります。

さて、前回もお話しました通り、都条例の規制などを受けてヌードグラビアはイレギュラー的にしか掲載していない状態です。ただし有名AV女優の引退時などのメモリアルヌードなどは例外的に掲載しています。

今回ご紹介できるグラビアも水着姿などが主になります。ですのでこの週刊プレイボーイはヌードグラビアを控え、政治やスポーツ、芸能など幅広い話題・流行を扱う集英社のオピニオン誌的な位置づけとなっていました。

週刊プレイボーイ 2020年 全52号45冊揃  背表紙

同時にこの年は世界中がコロナ禍に突入した年でもあります。グラビアヒロインたちによって彩られた表紙ですが、バックに書かれた掲載記事の見出しにはコロナの影響がいくつか確認できます。2020年全号ということで、WHOがまだ「人間同士では感染しない」などと言っていた頃から急速な拡大と様々な著名人の急逝を経て、外出を控え人同士の接触を避け、ワクチンの登場を待ちわびていたあの頃を振り返ることができるかもしれません。

リアルタイムでの情報の拡散はネット媒体のほうが有利ですが、後から時系列順に物事を振り返る場合は、紙媒体の方が有利なんですよね。ネット情報は更新したり削除されたりしますから。この週刊プレイボーイ全揃いを含め、この年の週刊誌は後世に残すべき資料となるかもしれません。

週刊プレイボーイ 2020年 新條由芽

と、同時にそんな時代の雰囲気を吹き飛ばすグラビアページにも注目すべきかもしれませんね。この年2月から放送開始した『魔進戦隊リュウソウジャー』ヒロインの一人、速見瀬奈役の新條由芽は、No.31&32号のDVDになっています。

週刊プレイボーイ 2020年  川津明日香

同じく特撮ヒロインといえば、この年9月放送開始の『仮面ライダーセイバー』のヒロイン・須藤芽依役の川津明日香は、3&4号のグラビアに登場。15号では表紙を飾り、年末の51号では特別付録の取り下ろしDVDにも登場しています。

週刊プレイボーイ 2020年  寺本莉緒

また、19&20のDVDに登場した寺本莉緒は、翌2021年放送の『ガールガンレディ』に出演しました。

週刊プレイボーイ 2020年 馬場ふみか   馬場ふみえ

そのほか2014年放送開始の『仮面ライダードライブ』でメディック役を演じた馬場ふみかは、2015年に週刊プレイボーイでデビュー、2020年以前に何度かDVDに登場しています。

個人的趣味で特撮ヒロインばかりをピックアップするかたちになってしまいました。もちろんどの号でも大歓迎ですし、人気アイドルのグラビア号は査定価格をアップさせていただきます。揃いでも飛び飛びでも、まずはご連絡ください!

古書店三月兎之杜では、青年向け週刊誌の買取をお待ちしております! 
特に昭和時代の『週刊プレイボーイ』『平凡パンチ』などは大歓迎です!不揃いの号でも量があれば高価査定となります。また、大量にある場合は出張買取なども対応させていただきます、まずはご相談ください!!

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『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年)発行13冊 トップ画像

1966年創刊、2026年には60周年を迎える集英社発行の男性向け週刊誌『週刊プレイボーイ』の、1981年発行13冊をお譲りいただきました、ありがとうございます!

創刊当時は平凡出版の『平凡パンチ』に対抗するかたちで誕生しました。平凡パンチは今年ちょうど創刊から60年だったんですね。そのライバルは昭和のうちに姿を消しましたが、『週刊プレイボーイ』は現在も刊行されています。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年)発行13冊 表紙1

『平凡パンチ』が青年誌というジャンルを切り拓いたパイオニアであるならば、『週刊プレイボーイ』はそのジャンルを確立させた存在ともいえるでしょう。アメリカで発行されている成人向け雑誌と同名ではありますが、直接の関連性はありません。あくまで同じ言葉を使用しているだけで、国内ではカタカナ表記、電子版などでは『週プレ』と表現することで権利問題をうまく迂回しています。

そのため同じ集英社から1975年から2008年にかけて発行されていた『月刊プレイボーイ』とも関係性はありません。あくまで「週刊プレイボーイ」は日本独自の青年向け週刊誌なんですね。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年)発行13冊 表紙2

その週刊プレイボーイ、発行当初は国内外女性のグラビアや事件事故のニュース、芸能記事にコミックといった内容で、当時の若者が興味を持つ世界情勢や、自動車やファッションなどの総合情報誌という位置づけでした。

昭和のころにはグラビアやポスターにはヌードモデルが採用され、平凡パンチとあわせて「エロ本未満」的な、「エロ本は堂々と買えないけど、平凡パンチやプレイボーイなら買える」というポジションだったと思います。もちろんグラビアはヌードモデルだけでなく、旬の芸能人の水着カットなどがメインでした。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ 浅野ゆう子

しかし、その「エロ本未満」というあいまいさや、アダルトビデオの隆盛などからより過激な方向にシフトするようになります。そのため都条例などで勧告を受けるようになり、2000年代に入るとヌードグラビアはなりを潜め、オピニオン誌的な位置付けになりました。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ  石川ひとみ

今回お譲りいただいた1981年は、まだまだ自由奔放にやっていた時代といえるでしょうか。まだアダルトビデオ普及前夜であり、過激なヌードグラビアよりも、80年代初頭というアイドル黄金時代のメンバーの水着姿に比重が置かれている印象です。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ  松田聖子

実際今回の13冊にも、中学生から活躍し79年のカネボウCMでの水着姿でブレイクした浅野ゆう子、78年デビューの石川ひとみ、そして80年デビューの松田聖子や河合奈保子、といった顔ぶれが水着姿やちょっと(あくまでちょっと)セクシーなショットを披露してくれています。

『週刊プレイボーイ』1981年(昭和56年) グラビアページ 河合奈保子

次回には2020年の『週刊プレイボーイ』をご紹介予定ですが、グラビアページの雰囲気だけでも時代の空気がわかるかもしれませんね。今回との中間にあたるエロさ満開の時期がご紹介できずちょっと残念なようなほっとしたような気持ちです。

古書店三月兎之杜では、青年向け週刊誌の買取をお待ちしております! 特に昭和時代の『週刊プレイボーイ』『平凡パンチ』などは大歓迎! 飛び飛びの号でも量があれば高価査定となります。また、大量にある場合は出張買取なども対応させていただきます、まずはご連絡ください!!

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フェラーリ 250 GTOをつくる。トップ画像
(※当ページの画像は公式サイト より)

先日都内まで車で行く用事がありました。山手通りの熊野町あたりで横にフェラーリF355が並びまして「うひょーかっこいい! エンジン音も直で聴くと違いますねえ~」などと思っていたのですが、その後中山道に入ってすぐ渋滞に巻き込まれまして。あのへんずっと首都高下じゃないですか、高速の橋梁に反射して355のエンジン音がつかず離れずで鳴り響いてまして、正直ちょっと辟易というか、やはりスーパーカーには颯爽と走り去ってほしいなあと思いました。もっとも乗っているオーナーの方がいちばん大変だったとは思いますが。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 250GTO 側面

今回ご紹介するデアゴスティーニのパートワーク(分冊百科)アイテムは、『フェラーリ 250 GTOをつくる。』です。2022年に公式サイト限定で300セットのみ受注が行われました。商品はすべて発送による通信販売形式で、第1回は特別価格1990円。第2回以降は6980円にて、全25回にわたり毎月第3火曜日に届けられます。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 エンジン

モチーフとなった250GTOは1953年から1964年にかけて生産されたスポーツカーで、フェラーリの初期にレースとロードカー(グランツーリスモモデル)共に大成功したモデルです。車名の250は2963ccV12気筒エンジンにおける1気筒あたりの排気量です。2種類のホイールベースやコンバーチブルモデルなどいくつかのバリエーションが展開されています。

GTOは「グラン・ツーリズモ・オモロガータ」の頭文字。量産型GTカーで競われる「国際マニュファクチャラーズ選手権」のために必要な公認(ホモロゲーション)を取得した車両という意味です。いわばレース出場の資格のためだけに量産された車両で、その作りには一切の妥協なく製造されました。1962年から63年にかけて製造されたシリーズ1が33台、64年に製造されたシリーズ2(250GTO/64)が3台。4.0リットルエンジンを搭載した330LMの39台のみが生産されています。本来は連続した12か月に100台以上生産されている必要があるのですが、既存モデルにあたる250GT SWBとあわせての生産数としてFIAに認められています。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 エンブレム

その少数生産という由来はもちろん、空力を重視したロングノーズが生み出す流麗なスタイルによって現在でも人気の高いモデルです。その人気は21世紀に入ってもそのスタイルをコピーしたアレス・デザイン社によるレプリカが製造されていたことでもわかります。これに対しフェラーリ社は2019年に訴訟を起こし、レプリカモデルの製造禁止を含む250GTOのデザインに関する権利を主張した裁判を起こします。なんとその過程のボローニャ商事裁判所では、250GTOは「芸術品 (a work of art)」であるという見解も出ています。最終的な欧州連合知的財産庁の判断では、ミニカーなどの玩具や250GTOの商標権を認められましたが、他社のレプリカ製造に関しては禁止できませんでした。

デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 インテリア
デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 ライトギミック
デアゴスティーニ『フェラーリ 250 GTOをつくる。』 トランク

パートワークのキットではこの希少度の高いマシンを1/8スケール、全長約552mmのダイキャストモデルで再現しています。外観は金属製ボディによって実車に迫るシャープな形状、インテリアもリアルに再現されています。前輪はハンドルに連動。前後ライトやウインカーなど灯火類の点灯やエンジン・クラクション音も鳴るなどギミックも充実しています。

古書店三月兎之杜では、デアゴスティーニなど、分冊百科の買取大歓迎です。途中までや欠号ありなどの場合も大歓迎、全巻揃いや完成品キットなどは査定額アップいたします。まずはご相談ください!

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デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション トップ画像
(※当ページの画像は公式サイトより

毎号付属するパーツを集めることで一つの巨大モデルを完成させたり、毎号映像作品のDVDが付属したりといった、様々な楽しみ方ができるデアゴスティーニのパートワーク(分冊百科)シリーズ。今回は毎号貴重な資料や解説を収録した冊子とミニカーがセットになって、集めることを楽しめる『日本の名車コレクション』をご紹介します。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第1号 トヨタ2000GT表紙

本シリーズは2022年9月創刊。第1号は1967年に発売された国産車初のスーパーカー、トヨタ2000GTでした。マガジンパートは付属モデルの開発秘話や性能、発売当時の技術背景などを開設した「レジェンダリージャパニーズカーズ」、付属モデルの次世代車やそのコンセプトを受け継いだモデルを取り上げる「名車の系譜」、付属モデルの車種を開発した自動車メーカーや人物に触れる「メーカー列伝」、国内モータースポーツや技術、交通インフラ、そしてバスやトラックなどの特殊車両など、日本の自動車を取り巻く環境を俯瞰する「ジャパニーズカー発展史」、そして自動車に関する様々な豆知識を集めた「自動車雑学帳」といったバラエティに富んだ内容になっています。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第1号 トヨタ2000GT 付属ミニカー

そして付属のダイキャスト製ミニカーは1/64統一スケールで再現。テーマとなる車両は年代順ではなく、各年代の名車が混在しています。やはりラインナップはスポーツ系クーペが圧倒的に多いのですが、スバル360(第7号)、トヨタ セルシオUCF10(第28号)、日産シーマFPY31(第37号)など、高級セダンや日本の乗用車史から外せない車種もラインナップされています。

リリースは隔週ペースで全100号予定。つまり約4年間にわたって展開予定です。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第41号 ユーノス ロードスター表紙

ちなみに記事執筆時の2024年3月下旬時点の最新第41号はユーノス ロードスターNA6(初代)! 実はちょうど同号の表紙を飾っているSリミテッドに乗っていました。黒のボディに金のホイール、真っ赤な内装という派手さが気に入っていました。非常に乗りやすいよい車でしたね。残念ながら手放してしまいましたが、もう一度乗りたい車種でもあります。この号だけ購入しようかと考えていますが、付属モデルは別モデルのようですね。

デアゴスティーニ 隔週刊 日本の名車コレクション 第41号 ユーノス ロードスター 付属ミニカー

古書店三月兎之杜では、各種デアゴスティーニの買取をお待ちしております。今回のコレクション系のように各号で完結するタイプは、飛び飛びでも歓迎です。もちろん全冊揃いは査定額アップ! いつでもご相談ください!!

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メタルヒーローDVDコレクション 創刊号表紙
(※画像は公式サイトより:以下同様)

テーマとなる作品や事柄の解説と、作品DVDやテーマに沿ったキットの分割パーツ、小物などがセットになった分冊百科(パートワーク)シリーズ。デアゴスティーニとアシェットの2社が有名ですね。三月兎之杜ではこのデアゴスティーニのシリーズの買取にも力を入れており、これまでも多数の分冊百科シリーズおよび付属アイテムをお譲りいただいております。

その中から今回は、現役シリーズであるデアゴスティーニの「メタルヒーローDVDコレクション」をご紹介します。2023年2月14日よりリリース開始。隔週刊ペースで本編3話ずつと、作品概要や各話解説、各種データベースを収録した解説書のセットを展開しています。


現在展開しているのはシリーズ最初期作品となる宇宙刑事三部作。もちろん反響によっては『巨獣特捜ジャスピオン』以降も期待できるのではないでしょうか。

メタルヒーローDVDコレクション第2号表紙

「メタルヒーローシリーズ」は、1982年に放送を開始した『宇宙刑事ギャバン』に始まる、メタリックスーツに身を包んだヒーローが登場する作品群をさしています。現時点での最終作品は1998年の『テツワン探偵ロボタック』まで。時間帯は当初は金曜夜でしたが、やがて月曜夜、そして日曜の朝に移動。戦隊シリーズや東映女児向けアニメと合流し、いわゆる「ニチアサ」の時間帯を形成していくことになります。

特に今回ピックアップされた宇宙刑事3部作は、発表時に対象年齢となる未就学児童から小学生はもちろん、高校・大学生や社会人など高い年齢層に至るまで、その映像の完成度と内容に引き込まれました。

それまでの変身ヒーローは、いわゆる全身タイツにヘルメットの戦隊ものや、モチーフとなる動物やテーマがくっきり反映された仮面ライダーやそのほかの石ノ森ヒーローたちでした。しかし宇宙刑事ギャバンは全身シルバーメタリックの「コンバット・スーツ」を着用。変身プロセスに対しても詳細な解説が毎回行われるなど、明らかにそれまでのヒーローより一段踏み込んだ領域にありました。

メタルヒーローDVDコレクション第14号表紙

当時自分はガンプラに夢中だった頃だったと思うのですが、その視点もあり『ギャバン』に対しては『機動戦士ガンダム』に端を発した「リアルもの」ブームが、実写特撮の世界にも波及したのだなと感じました。先述の変身に対する設定はもちろん、毎回クライマックスの戦闘をなるべくセット内で行うために生み出された「マクー空間」なども同様でしょう。

しかしマクー空間のアイデアは、予算節約と同時にグラスワークによる異世界美術や、フィルター越しに撮影される市街地と虚無僧、時代劇セットでバイクを駆る鎧武者といった異質な組み合わせなど、映像作品としても特筆すべきシーンの数々を生み出します。そして何よりJAC(ジャパン・アクション・クラブ/現:ジャパン・アクション・エンタープライズ=JAE)出身で自ら危険なアクションを演じる主演の大葉健二の身体能力が、文字通り目の離せない30分を生み出しました。

メタルヒーローDVDコレクション第15号表紙

続く『宇宙刑事シャリバン』は、ギャバンとコンセプトを同じくしつつ、より迫力のある映像を実現。さらにストーリー面でも主人公・伊賀電の出生にまつわる秘密が明かされていき、故郷の星の復興への道が縦糸となって描かれます。伊賀電を演じる渡洋史は、ワイルドさあふれる大葉とは一転したスマートなイメージながら、コンバット・スーツ同様の熱く燃える心を内に秘めた主人公を演じました。

メタルヒーローDVDコレクション第28号表紙

現在(記事執筆時:2024年3月)この分冊百科シリーズは『シャリバン』の終盤に差し掛かったあたりです。翌年の『超電子バイオマン』に初代イエローフォーとして登場する矢島由紀が、イガ星の戦士ベル・ヘレンを熱演している頃でしょうか。本記事のあとの『シャイダー』から集め始めていただいてもいいかもしれません。

メタルヒーローDVDコレクション シャイダー紹介ページより

そして第3作『宇宙刑事シャイダー』は、前2作とは雰囲気を変え、新人宇宙刑事2人の物語となります。主演の円谷浩は日本特撮の重鎮・円谷英二の孫であり、円谷一の息子です。前2作の主人公と異なりアクション畑の出身ではありませんが、その分パートナーであるアニー役のJAC女優・森永奈緒美が見事なアクションを見せてくれました。敵組織フーマも武力での征服ではなく人間の心の隙をつくという作戦をとり、劇中でかかる「不思議ソング」とあわせ、シュールなイメージの映像を生んでいきました。

『ギャバン』『シャリバン』は相互にゲスト出演がありましたが、『シャイダー』は銀河連邦警察のコム長官などは登場するものの、前2作の主人公は本編には登場しませんでした。そのため『シャイダー』最終話の後に特別編を放送。3人の宇宙刑事が地球に集結し、「地球の子供たち」の夢でもあった3人揃っての「蒸着」「赤射」「焼結」を見せてくれました。シャイダー:沢村大役の円谷浩は2001年に亡くなられたため、それが最初で最後の宇宙刑事揃い踏みとなってしまいました。このシャイダー第49話「3人の宇宙刑事ギャバン シャリバン シャイダー大集合!!」も、もちろん今回のDVDコレクション最終号に収録予定です。

古書店三月兎之杜では、デアゴスティーニの買取をお待ちしております。今回ご紹介したDVD付属シリーズや、大型キットパーツ同梱ものなど、各種シリーズ買取しております。シリーズコンプリートの場合は未組み立て・組み立て済を問わず査定額アップ! もちろん途中までや途中から、欠号ありなどの場合でも喜んで買取させていただきます。まずはご相談ください!

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