奇門遁甲造作法 トップ画像

中国発祥の占術「式占」の一種、奇門遁甲の指南書をお譲りいただきました、ありがとうございます! 二十四節気や干支を組み合わせ、遁甲盤を作成して算出されるもので、中国では隋代の文献に見られ、唐の時代には遁甲盤の作成についても解説された書が確認されています。

一方日本でも中国の隋代にあたる西暦602年に百済から天文や遁甲にかかわる知識がもたらされていることが日本書紀に記録されています。

しかし隋の文帝の代(581-604)に行政上、軍事上の理由から発禁とされ、それにならって日本でも718年に禁じられるようになりました。しかし時代はくだって戦国時代になると、日本の風土にあわせた各種遁甲が生み出され、いわゆる軍師たちによって運用されました。

奇門遁甲造作法 ケース内

今回お譲りいただきました『奇門遁甲造作法』を著した透派は、台湾の五術家・張耀文(本名:張明澄)が太平洋戦争後に台湾からもたらしたものとなります。透派の伝える奇門遁甲は、中国の標準的なものとは大幅に異なっていたようです。

張明澄はもともとは中国医学や経済学、漢学の研究家であり、戦後日本との通商交渉などにもあたっていました。そうして来日する過程で中国医学や奇門遁甲などを伝えていったといわれています。

昭和35年頃には日本国内で透派遁甲学会が興され、日本人数名に伝授されました。以後同学会の講習や出版物によって流布されます。

奇門遁甲造作法 冊子

『奇門遁甲造作法』は透派奇門遁甲術の中の造作法を公開しています、その内容は二部から構成されており、初代梅素香の著述である「奇門大法」からの「造作法」。もう一方は十代目王文沢の著述となる「奇門大法心得」からの「造作法密法」を説いています。

張耀文は透派十三代にあたります。本書を読むにあたっては奇門遁甲術の全てを習得し、遁甲盤が自由に作れ理解できる、五術の正しい運用を悟り、欲を第一としない人物に限るなど、かなり厳しい条件で、さすが「透派」の「密法」であるだけのことはありますね。

奇門遁甲造作法 奥付

発行年などはすべて十干十二支の干支で表記され、初版発売は「甲寅年」すなわち昭和49年発行。今回お譲りいただいたのは「壬戌年」すなわち昭和52年の再版版となります。今回の造作法は各二巻および収蔵箱、などに至るまで非常に状態がよく、ヤケなどもほとんどありませんでした。大事に保管していただいたことにも感謝いたします。


古書店三月兎之杜では各種占術の専門書の買取をお待ちしております。
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『月之抄』柳生十兵衛三巌著 表紙

江戸時代の剣豪として様々なフィクションにも登場する柳生十兵衛三巌。その著書である兵法書『月之抄』と、その解説書にあた『校註 月之抄』をお譲りいただきました。ありがとうございます! 『月之抄』は三巌の記したものの写しと思われる奈良市柳生の芳徳寺蔵版を書籍化。校註では芳徳寺本を底本とし、品川に残った東海寺本を参照として解説されています。

『校註 月之抄』今村嘉雄 表紙

柳生十兵衛三巌は1607年に生まれ、13歳の時に家光の小姓となります。家光は三巌の3つ年上でした。15歳の時に父宗矩が家光の兵法指南役となり、家光とともに父の稽古に相伴するようになります。共に剣を学び成長していた仲でしたが、三巌20歳の時に家光の勘気を被り小田原に蟄居の身となります。

その原因は謎とされていますが、本書の解説書である『校註 月之抄では、柳生家代々の猛々しく直情径行的な性格や行動が、短期で我の強い家光の気に障ったのではないかと推察しています。今回の両書が発行されたのが昭和46年(1971年)。家光の短期な性分は現在より広く知られていたようですね。

『月之抄』柳生十兵衛三巌著 1

剣聖上泉秀綱が興し、柳生石舟斎、宗矩と受け継がれてきた新陰流でしたが、その解釈は人によって異なるものでした。この謹慎していた12年の間、三巌は代々の目録を集め、時に門人の証言を得るなどして比較・検証する研究しています。

そして再出仕が許され江戸城御書院番に任じられた後、この時の研究をまとめ上げたものが『月之抄』となります。フィクションでは12年間武者修行で諸国を渡り歩いたなどの伝説が残されていますが、むしろ対照的に学究の人だったようですね。

『月之抄』柳生十兵衛三巌著 内容

多くの時代劇、コミック、ゲームなどで、善悪を問わず魅力的な人間として描かれる剣豪柳生十兵衛三巌。戦国時代が終わり、徳川泰平の時代の中で、剣という戦いの手段の中に何を見出したのでしょうか。『月之抄』および校註を読み解くことで兵法や剣術の極意を会得できるかは読者次第ですが、柳生十兵衛三巌という人物のありようやものの考え方に近づくことはできるのではないでしょうか。

古書店三月兎之杜では、武術・武道書の買取をお待ちしております。
昭和期に発行されたこうした古書の複写は、保管にも気をつけないといけません。もちろん移送時の破損も気になるところです。大量買取や高額買取の場合はご自宅までうかがう出張買取にも対応している弊社にお任せください!
もちろんお手軽な宅配買取や、直接お持ち込みいただく店頭買取にも対応しております。まずはご連絡ください!

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1.期間 

2025年5月31日(土)お申込み分まで

2.内容

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2025年5月31日(土)お申込み分まで

2.内容

元の買取金額に対し、下記の金額をアップいたします。
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●30,000円~49,999円
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バンドスコア ビートルズほか60~00年代 トップ画像

1960年代から2000年代にかけての有名海外バンドのスコアブックと、国内2組のバンドスコアをお譲りいただきました、ありがとうございます!

この時期はバンドスコアは書籍で入手するのが主流でした。そのため時代的には先週と時期的にもラインナップ的にも重なっています。ただし先週が60年代ロックの黎明期からハードロック/ヘヴィメタル色が強かったのですが、今回は少し傾向が異なります。

まずビートルズ、ローリング・ストーンズ、そしてザ・フーと、イギリスの3大ロックバンドのベスト集がそろっております。そしてカントリーロック(『ホテル・カリフォルニア』ほか初期のイーグルス)、オルタナティヴ・ロック(ウィーザー、レディオヘッド)、サーフサウンド(ザ・ベンチャーズ)等々、様々なジャンルのロック系のスコアがそろっています。

バンドスコア ビートルズほか60~00年代 背表紙

エリック・クラプトンやボン・ジョヴィ、ミスター・ビッグ、スリップノットなどは先週のハードロックコレクションにありましたね、ただし、この中で特にエリックはギタリストとしての影響が強く、どんなジャンルでも一度は彼の曲を通るものなのかもしれませんん。

また、2024年8月に再結成が発表されたばかり(記事執筆時2024年11月)のオアシスも、2005年のアルバム『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』のスコアをお譲りいただきました。全英アルバムチャート1位となったこの6枚目のアルバムのヒットにより、多くの賞を受賞。さらにワールドツアーの成功につながっています。

古書店三月兎之杜では様々なバンドのスコアを買取させていただきます。今では希少となった書籍型のバンドスコアが、実家のロッカーに眠っていませんか? 書籍型ならではの利点もあり、国内外、時代を問わず、様々なジャンルのバンドスコアをお待ちしております! まずはご連絡ください。

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神奈川県横浜市戸塚区より宅配にて本を買い取らせていただきました。

中村天風関連の本がいくつかあるということで、ご依頼を受けさせていただきました。
代表的な『成功の実現』(日本経営合理化協会出版局)をはじめ、今でも信奉者の多い天風です。

今回、お売りいただきました中には非売品の本も2冊入っておられまして、当然このようなご本は貴重なものですので、単品でお値段がおつきなりました。

最後に

「迷うが故に三界の城 悟るが故に十方空 本来東西無く 何処にか南北有らん」
という言葉がありました。これを自分的に解釈してみますと「人は 三界にまみれて暮らしている存在だが、悟りを開いてしまった人間からすれば三界など存在しなく、どこを見渡しても自由である。」と述べていると思います。「悟ってしまえるような強い人間になるにはどうしたら良いか」、のような内容がこの本には書かれているのですが、この本を読んでからの自分と、読後の自分では「何かが変わった」気がします。皆さんはいかがですか?
中村天風の本は、一度だけでは無く、また何年か後に同じ本を読み返したら、違う文脈で精神面を刺激されると思います。

買取のご相談は、古書店三月兎之杜のビジネス専門書買取のお申し込みページよりご相談下さい。
フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)でもお受けしております。

投稿者:usagi

アシェット 1/43 国産名車コレクション トップ画像

1/43ミニカーが隔週でリリースされた、アシェットの分冊百科『隔週刊 国産名車コレクション』をお譲りいただきました! ありがとうございます。

『隔週刊 国産名車コレクション』は2006年1月に創刊。アシェット・コレクションズ・ジャパンの設立が2003年ですから、同社の黎明期ともいえるシリーズですね。

アシェット 1/43 国産名車コレクションA

本シリーズは日本の名車を精密さとコレクタブルさを両立できる1/43で再現。創刊号がスバル360であったことからもわかる通り、必ずしも高性能車であることにはこだわらず、日本の自動車史に影響を与えた車や、時代のあだ花ともいえるような車種もフォローしたラインナップとなっています。当初は全60号予定でスタートしましたが、好評のため全90号、全150号~と延長に延長を重ね、ついに2018年の完結時には全320号を数えました。シリーズ後半では「国産」の枠を越え、国産車に影響を与えた輸入車もラインナップされるようになっていきます。

アシェット 1/43 国産名車コレクションB

この「国産名車コレクション」の好評ぶりは、その後も1/24の「国産名車コレクション スペシャルスケール」を2016年に創刊。こちらも当初全180号予定が延長され、現在215号まで発表済、以後も続刊予定となっています。さらに2021年には1/43高品質モデルによる「国産名車プレミアムコレクション」をスタートさせて、こちらも現在も展開中となっています。このほかにもフェラーリコレクションやニッサン名車コレクションを発売しており、ミニカーコレクションはアシェットのいくつかある柱シリーズの一つといえるでしょう。

アシェット 1/43 国産名車コレクションC

古書店三月兎之杜ではアシェットの名車コレクションシリーズの買取をお待ちしております。コレクションシリーズのように1号ごとに完結するシリーズでは、欠号のある場合でも大歓迎です。たとえばお気に入りの何台かは、せっかくですのでお手元に留めてみてはいかがですか。今回も320台中315台の買取となっております。

1/43、1/24ともに数が大量となると発送も大変です。三月兎之杜の宅配買取では、輸送用の大型段ボールをお送りさせていただことも可能です。また、大量・高額買取の場合はご自宅へうかがいましての出張買取も対応。関東近辺のお客様であれば埼玉、東京、神奈川、長野の各支店へ店頭買取もご検討ください。

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アシェット 週刊ガルパン トップ画像
※本ページの画像は公式サイトより

毎回付属するパーツをくみ上げることで大型モデルが完成する分冊百科シリーズ。古書店三月兎之杜では、アシェットが展開する各種分冊百科の買取をお待ちしております。中でも今年1月よりスタートした「週刊ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」を買取強化中!

アシェット 週刊ガルパン  1号表紙

ご存じモチーフとなった『ガールズ&パンツァー』は2012年10月から翌年3月にかけて全12話を放映。その後OVA、劇場版を経て2017年より劇場公開と併せてOVAをリリースしていく最終章がスタート。現在全6話構成のうち第4話まで公開されています。

アシェット 週刊ガルパン  戦車&フィギュア

今回モデルアップされるのはもちろん、大洗女子学園の主軸・すなわち主役メカであるあんこうチームのIV号戦車。劇中ではD型の状態で発見され、長砲身のF2型を経て、追加装甲を施したH型となって運用されました。

アシェット 週刊ガルパン  戦車サイズ

最終章でも引き続き使用されているこの型を1/12金属製ギミックモデルで再現。完成時のサイズは全長なんと58.5cm、全高も22.2cmの大型サイズとなります。通常アシェットの戦車モデルシリーズは1/16が多いのですが、あえていつもより大型化し、可動フィギュアの標準スケールともいえるスケールを実現。販売中の可動フィギュアはもちろん、シリーズを集めることで同スケールのあんこうチーム5人のフィギュアが付属し、車内に搭乗させて楽しむことも可能です。

アシェット 週刊ガルパン  付属フィギュア
アシェット 週刊ガルパン  リモコン
アシェット 週刊ガルパン  ライトギミック

さらに戦車本体は付属の特製リモコン(なんと大洗の校章型!)によって走行と砲塔部の回転、砲身の上下動、砲撃アクションやライトの点灯、各種セリフと効果音、楽曲再生が可能。さらに『ガルパン』戦車ならではのギミックとして、白旗が飛び出して展開する「白旗ギミック」も内蔵、もちろんリモコン操作で白旗を掲げることが可能です。

アシェット 週刊ガルパン  白旗

各種魅力が詰め込まれた分冊百科週刊ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」。2024年1月に創刊したばかり、全100号予定で、現在(記事執筆時2024年10月)40号前後まで発売されています。こうした分冊百科は後から気づいても初期の号が入手しにくくなっていることも多く、序盤の号を探している方も多くいらっしゃいます。集めているうちにたまってしまい場所がなくなった、組み立てる時間がなくなってしまったというお客様。ぜひともお譲りください!

もちろん今回のIV号戦車以外にも、アシェットデアゴスティーニのパートワークもの、途中までや欠号あり、完成済なども含め買取大歓迎です。大量買取や高額買取の場合にはご自宅までうかがっての出張買取も対応させていただきます。まずはご連絡ください!

八朔祭 戦車山車
2024年 八朔祭より 日照戦車山車

余談ですが8月の大洗八朔祭に遊びにいってきました。日照プラントのマークIV戦車山車が練り歩くなど、現在もガルパンが町を盛り上げ、町がガルパンを盛り上げる、そんな関係がうかがえました。11月のあんこう祭や3月の海楽フェスタなど、皆さんもぜひ遊びにいかれてはどうでしょうか。

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ピーター・ズントー作品集

ただいま古書店三月兎之杜では、近現代の美術家、建築家、アーティストの関連書籍の買取を強化中です! 特にスイス出身の現代建築家ピーター・ズントー(ペーター・ツムトア)に関する書籍をお待ちしております。

ピーター・ズントーは1943年生まれ。室内建築やインダストリアルデザインを学んだ後、歴史的建造物の修復の仕事に携わります。そして1979年にアトリエを構え、スイス国内はもちろん、国外でも様々な作品を築きます。

代表作として挙げられる建築としてはスイスのスパ施設『テルメルバード・ヴァルス』(19996)やオーストリアのブレゲンツ美術館(1997)、2000年のドイツ・ハノーヴァー万博のスイスパヴィリオン、ノルウェーの『魔女裁判の犠牲者達のための記念館』(2011)など。テルメ・ヴァルスは自然の地形や地域に溶け込むたたずまいが特徴ブレゲンツ美術館は常設のコレクションを持たず、常に企画展が催されています。

また、近年もノルウェー・アルマンナユべの亜鉛鉱山博物館(2016)やイギリスのセキュアー・リトリート(2018)などに携わっています。亜鉛鉱山博物館は6月から8月までの期間のみのオープン。内部の家具や照明なども全てピーター・ズントーのデザインとなっています。

建築に関する賞も多数受賞しており、日本国内の建築には携わっていないものの、2008年には高松宮殿下記念世界文化賞も受賞しています。

氏に関する書籍として『ピーター・ズントー作品集(Peter Zumthor 1985-2013)』(2014)があげられます。彼が手掛けた43のプロジェクトを年代順に5冊に分けて収録しています。長らく絶版で2024年10月に新装版として復刊されましたが、そちらもすでに入手困難となっています。

空気感(アトモスフェア)

もう一点は彼自身の著作となる『空気感(アトモスフェア)』(みすず書房)は、彼の建築哲学でもある「空気感」を彼自身の言葉で解説します。あいまいで形にすることは難しいが建築とは不可分なものである「空気感」についての著述は、あるいは全ての建築物と対峙するにあたって共通する知識なのかもしれません。

古書店三月兎之杜では上記2冊のほか、テルメ・ヴァルスについてのズントーの著作となる『PETER ZUMTHOR THERME VALS』や、フィンランドの建築賞「Sprit of Nature Wood Architecture Award 2006」を受賞した際に刊行された作品集『zumthor Spirit of Nature Wood Architecture Award 2006』といった作品集もお待ちしております。
詳しくは古書店三月兎之杜の美術書・画集買取のページをご覧ください。

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50~90年代バンドスコア多数 トップ画像

1950年代、1960年代ロックのベスト・スコア集にはじまり、70年代から90年代のハードロック・ヘビィメタルの有名バンドのスコアブック27冊をお譲りいただきました、ありがとうございます!

ロック文化が花開き育った1950、1960年代。「ロックを聴いて育った世代」が目覚め、より先鋭化しハードロック/ヘビィメタルを生み出していった1970、1980年代。そして洗練と(良くも悪くも)商業化との折り合いを遂げていった90年代がそろっており、あたかも20世紀ロックの歴史を垣間見るようです。

■1960年代

ビートルズが世界を魅了することから始まった60年代の音楽シーン。続いて1962年にデビューし現在まで解散することなく活動を続けるローリング・ストーンズは、リヴァプールサウンドに対するハードロックサウンドともいえる音楽スタイルを確立。以後多くのアーティストに影響を与えていきます。この時期エリック・クラプトン、ディープ・パープル、ジューダス・プリーストがデビューします。60年代後半にはハードロック以外にもグラムロック、プログレッシブロックなどが誕生していきます。

■1970年代

70年代に入るとハードロックブームといえるムーブメントが起こります。その奔流の中で1971年にクイーンがデビュー。クイーンは各人が作曲に参加することによって、プログレッシブロックやグラムロック、アートロックなどを取り込み、時代によってスタイルを変化させていきます。1991年にフレディ・マーキュリーが死去するまで、ロックシーンをけん引する存在となりました。70年代はエアロ・スミス、スティーヴィー・レイ・ヴォーンがデビューしています。

■1980年代

ハードロックとヘヴィメタル台頭の時代ともいえます。メタリカ、ボン・ジョヴィ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、イングウェイ・マルムスティーン、スキッド・ロウ、グリーン・デイ、ミスター・ビッグ、ニルヴァーナがデビュー。以前のスコーピオンズの時も感じましたが、80年代のバンド名を列挙していると『バスタード』と『ジョジョ』の元ネタが一目瞭然ですね。

■1990年代

セックス・ドラッグ・バイオレンスと、ロックバンドのマイナスイメージを払拭するムーブメントが起こっていきました。そのきっかけの一つにフレディの死もあったかもしれません。スーパーグラス、スリップノット、ゼブラヘッド、リンキン・パークがデビューしています。

50~90年代バンドスコア多数 背表紙

この時期のバンドスコアはアルバム単位でのリリースがほとんどでした。現在ではダウンロード販売が主流になり、曲単位でセレクトでるのが魅力です。一方で手元でいつでも開くことができるという書籍の利点もあり、今でもこの時期のスコアブックを求める人も少なくありません。

古書店三月兎之杜では、国内外のバンドのスコア買取をお待ちしております。
あなたの愛した曲を次の世代に伝えていきましょう。まずはご連絡を!


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-ご案内-
■お分かりの範囲でお知らせください。
・お住まいの市区町村
・ジャンル/内容など
・大まかな分量など

■出張買取につきまして
現地へお伺い(出張)しての事前のお見積はいたしておりません。
その分の諸経費を買取金額に還元できますように努めております。
お手数ですが、本棚のお写真(書名がわかるもの)をLINEまたは買取ご相談フォームよりお送りください。

■不在時には・・・
特に土日は出張買取で不在の場合がございます。
その場合は、申し訳ございません、後日おかけ直しいただくか、LINEまたは買取ご相談フォームもご検討ください。

(電話番号をタップお願い致します)

 


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月刊OUT(みのり書房) 1983~1990 トップ画像

みのり書房のアニメ雑誌、月刊OUTの1983年10月号から1990年4月号をお譲りいただきました、ありがとうございます。

月刊OUTは当初はいわゆるサブカル誌として創刊、第2号での『宇宙戦艦ヤマト』特集の好評を受け、アニメ中心の誌面構成へとシフトしていきました。創刊も1977年3月と現存するアニメ誌の最古参であるアニメージュ(徳間書店)よりも1年以上早いものでした。

両誌の黎明期を支えた『宇宙戦艦ヤマト』は今年(記事執筆時2024年10月)50周年を迎え、2012年から展開しているリメイクシリーズとは別に庵野秀明率いるカラーも著作権許諾を得るなどますます盛り上がりを見せています。

さて、今回お譲りいただいた1983年はアニメ業界、特にマーチャンダイジングの主軸であったロボットアニメにとって転機となる年でした。この年の8月、玩具会社のクローバーが倒産。それでも10月にはロボットアニメだけでも『モスピーダ』『バイファム』『ドルバック』がスタートするなど、相変わらずの勢いを感じさせます。しかしこの年83年7月にはファミリーコンピューターも発売されており、年末商戦の主役が玩具からゲームへとシフトしていく最初の年でした。翌年にはタカトクトイスも倒産するなど、少なからぬファミコンの影響が窺えます。

月刊OUT(みのり書房) 1983~1990 とじ込みポスター

80年代初頭は毎日のように放送していたロボットアニメは、80年代中盤には激減。一方で83年秋は初のOVA作品『ダロス』の発売がスタート。それまで玩具ほか関連アイテムの売り上げによって収益を得ていたビジネススタイルが、作品そのものを販売する方向に変化。テレビアニメも放送後にビデオソフトやLDを販売することで収益化を実現していきます。同時に「後に残る」ものとして、特に作画のクオリティがアップしていきます。しかしいずれにしてもソフトを購入する収入のない児童向け作品は、引き続き不利だったんですね。

1987年に発売された『うる星やつら』テレビシリーズ全話を収録したLDボックスは、33万円という価格にも関わらず6000本が売れるヒット商品となりました。その売り上げによってキティ・フィルムは一大OVAシリーズ『銀河英雄伝説』の製作を実現。1988年から2000年にかけて発売されました。いわば今回お譲りいただいた83年から90年にかけては、アニメの収益方法が大きく変わった激動の時期でもありました。

月刊OUT(みのり書房) 1983~1990 付録ポスター

古書店三月兎之杜ではアニメ雑誌、特に昭和期のものの買取をお待ちしております。
もちろん揃いでなくとも欠号や一部の号だけでも大歓迎です。今回のように付録のポスターなどがあれば査定額もアップさせていただきます。
雑誌類は重量などもばかになりませんので、大量買取の場合は、内容とお住まいによってはご自宅まで伺う出張買取も対応させていただきます、まずはご連絡ください!

投稿者:taguchi

ライプニッツ著作集

自然科学、人文科学、芸術などの書籍を刊行している工作舎の全集『ライプニッツ著作集』全10巻揃をお譲りいただきました、ありがとうございます!

ゴットフリート・ライプニッツは1646年生まれ、ライプツィヒ出身の哲学・数学者です。「われ思う、ゆえに我あり」の概念で名高い合理主義哲学の祖ルネ・デカルト(1596-1650)や、汎神論を提唱したバールーフ・デ・スピノザ(1632-1677)とともに、17世紀の近世大陸合理主義思想を形成しました。

ライプニッツは哲学・数学・科学などの幅広いジャンルで活躍した学者であり思想家であると同時に政治家であり外交官でもありました。例えば数学の分野では、記号論理学、微積分学の創案、2進法の考察などを行っており、今日のコンピューター開発の基礎を築いたともいえるでしょう。そんな彼は法学や政治学、歴史学、神学、哲学、数学、経済学、自然哲学、論理学など、17世紀の様々な学問を統一し体系化しようと試みています。また、同時代の多くの様々なジャンルの学者・知識人と書簡などを通じて活発に交流しておりました。王侯貴族から平民に至るまで交わされた書簡も、今日彼を知る重要な手がかりとなっています。

今回のライプニッツ著作集は、1988年から1999年と10年余をかけて刊行された、世界初の本格的著作集となります。論理学、数学、科学、哲学、宗教や中国哲学に関する研究まで、多岐にわたる主要著作が収録されています。監修と翻訳には世界的に名高い研究者が集結、ライプニッツ研究の大家はもちろん、科学史家、数学史家、宗教学者、そして哲学者の力で編み出されています。まさにライプニッツに関する研究の集大成ともいえるでしょう。


古書店三月兎之杜では、ライプニッツはもちろん、デカルト、スピノザなど17世紀近世合理主義哲学、彼らの影響が強い18世紀~19世紀初頭のカント、フィヒテ、ヘーゲルらのドイツ観念論、そしてそこから続く現代哲学といった各年代の大陸哲学の著作や全集、研究書の買取をお待ちしております。
こうした全集ものは価格はもちろん重量もたいへんなものとなりますので、大量買取、高額買取の場合は、ご自宅までうかがう出張買取にも対応しております。まずはご連絡ください!

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