能・謡曲関係の古本は当店もご依頼の多い分野になります。
今回は、仕舞編6巻と舞囃子編5巻で構成された、『VHS/宝生流 名演集 完結編 宝生の華』等をお売り頂きました。

ちなみに「仕舞」は能の一部を面・装束をつけず、紋服・袴のまま素で舞うこと。
「舞囃子」は能のある曲の中の舞所だけを、シテ(主役)一人が、仕舞と同様に紋服・袴のままで、ただ地謡と囃子を従えて舞うこと。
いわば能のダイジェスト版です。
今年5月、惜しくも亡くなられた重要無形文化財 近藤 乾之助氏の貴重な舞も見ることが出来ます。

ご存知のとおり、様々な流派がある能の世界ですが、宝生流は、観世流に次ぐ第二の規模を誇る流派になります。
流祖は観阿弥の子で世阿弥の弟といわれる、蓮阿弥。宝生太夫として、興福寺薪能、若宮祭礼能などに参勤したそうです。
歴史の教科書でも必出の山名持豊が後援者だったそうで、山名氏の屋敷での演能記録もあります。

今では、格式ばったものと捉えられてしまいがちですが、能の起源は千何百年前のモノマネや寸劇、曲芸など、散楽といわれる大衆芸能です。
その後、隆盛と衰退を繰り返し、変化もあったものの、現代まで脈々と受け継がれています。
内容も、実は思ったよりも分かりやすく、見栄えも華やかな演目が多いため、日本はもちろん、世界での評価も高く、ユネスコの世界無形遺産に指定されています。

ご紹介したVHSにはありませんが、有名な「道明寺」など、素早い装束替えやダイナミックな舞台装置など、見ごたえのある大曲もあるので、日本人としてぜひ生で見てみたいものですね。
ご興味のある方はぜひ、足をお運びになる前にVHSやDVDでご覧になってみてはいかがでしょうか。
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古書店三月兎之杜では能・謡曲に 関する古本やビデオ・CD・DVD・レコード等を買取させて頂いております。
フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜のサイトより、是非お気軽にご相談下さい。お待ちしております。 

投稿者:usagi

2015年8月1日の抜粋目録リストです。
状態や価格につきましては、お手数ですが、「総合お問い合わせフォーム」よりご連絡下さい。
(2015年8月21日更新) 

DVD 横山式筋二点療法 治療の流れシリーズ 全24巻揃
ターベルコース・イン・マジック 全8巻揃 テンヨー
東洋陶磁 全12巻揃 講談社
新釈漢文大系 62冊 明治書院
復刻 奇術研究 第1・2期 7冊揃
限定1000部『三島由紀夫全集』全36冊揃
水兵社 池田満寿夫全詩集 限定百部
月刊 全生 昭和48年~平成21年 240冊/野口晴哉 
鳥類原色大図説 黒田長禮/長礼 全3巻揃 昭和8年
新編 国歌大観 全10巻計20冊揃 角川書店
三遊亭円朝全集 別巻含む全8巻 角川書店
小林秀雄全作品 全32巻揃 新潮社
幸福の科学 世界伝道型御本尊 箱付 非売品
VHS/宝生流 名演集 完結編 宝生の華 全11巻揃
唯信鈔 唯信鈔文意 常磐井鸞猷 限定800部
世界の名著 66巻+続15巻 全81巻揃 中央公論社
増補改訂版 上林暁全集 全19巻揃 筑摩書房
土門拳写真集 筑豊のこどもたち 正続2冊 初版
日本囲碁大系 全18巻揃 輸送箱付 筑摩書房
藤秀翠選集 全8巻揃 法蔵館
神仙の寵児 全8巻揃 笹目恒雄 図書刊行会
VHS/宝生流 名演集 舞囃子編仕舞編 7本セット
原色愛蔵版日本の書 全12巻揃 中央公論社

投稿者:usagi

前回の「手品の本・レクチャーブックを宅配買い取り」の記事につづき、手品の古本買取のご紹介です。
今回は山梨県のお客様より、「ターベルコース・イン・マジック」の全8巻揃や各種レクチャーノートなど数多くお売り頂きました。
どうも有難うございました。 


お馴染み「ターベルコース・イン・マジック(日本語版)」。
古本として人気の高い書籍です。 


写真は「季刊 不思議1~15号 合本3冊」。1982年の創刊号~1985年の15号までのものを3巻にまとめたものです。
こちらは、マジック関係の本では有名なマジックマガジン社から出版されており、スポンジボールやロープなど、おなじみのものが詳しい手順とともに掲載されています。

 この『季刊 不思議』だけでなく、力書房から1956年~1979年にかけて発行されたプロ向けの奇術雑誌『奇術研究』(今回合本版をお売り頂きました)などの編集に深く関わっている
高木重朗氏は、実はマジシャンとしてはアマチュアだったそうです。とはいえ、高木氏がいなければ日本のマジック界は成熟しなかったであろう人、大功労者なのです。 

1950年代初頭、高木氏は国立国会図書館に勤務するかたわら、海外のマジックを精力的に紹介し、国内で講習をしていました。
マジッククラブの顧問や講師を努め、当時、世界的に見ても、その博学ぶりは他を圧倒していたそうです。
マジシャンとしてはもとより、奇術研究家としての知識も素晴らしい方だったのでしょう。
その事実は、数十年に渡り、高木氏の教える奇術が日本マジック界のスタンダードとなっていたことからも伺えます。 

アマチュアとはいえ、人に教授するのですから、レパートリーも広く、クロースアップマジックからステージまで、何でもこなしていたそうです。
講習でも、自らが興味を持ち、マスターしたマジックや技法を惜しげもなく伝える方だったとか。
高木氏のような方がいたからこそ、質の良い奇術雑誌が発行され、今でも愛されているのですね。

 高木重朗氏 著作の書籍は、いまだにどれも人気の高いものばかりです。
プロ・アマチュア・趣味人問わず、マジックにご興味のある方は必携ですね。
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古書店三月兎之杜では手品・マジックに関する古本、資料、DVD等を高価買取しております。
ご相談はフリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜のサイトより
お気軽にご連絡下さいませ。
お待ちしております。

投稿者:usagi


(限定1000部 愛蔵版 北杜夫全集 全15巻揃)

岐阜県の方より限定版をお譲り頂きました。有難うございました。
北杜夫といえば本名は斎藤宗吉、父は有名な歌人・斎藤茂吉ですが、彼の母親もなかなかの人だったようです。
彼の母・斎藤輝子は、いわゆる「お嬢様」でありながら、活発で快活。歳を重ねてもその性格は変わらず、夫・茂吉の死後、旺盛なバイタリティーと行動力で世界各地を旅行し、79歳で南極に行くほどだったとか。

そんな父母の影響があってか、杜夫も親から言われた医学の道以外に文学、昆虫学など多彩な趣味を持ち合わせていたとのこと。その為かどうかは分かりませんが、彼の著作も、芥川賞を受賞した「夜と霧の隅で」といった純文学はもちろん、「どくとるマンボウ」でおなじみのエッセイから、児童文学(さびしいシリーズなど)、ファンタジー、SF(これがなかなか秀悦です!)まで、幅広いジャンルを執筆しています。
どの作品も、元来の日本文学には無かった、どこかユーモアのある作品で、当時から人気だったようですね。

ちなみに「北杜夫」というペンネームは親の七光りを嫌ってつけたもので、ドイツの作家トーマス・マンに傾倒していた為、作品「トニオ・クレーゲル」からもじったそうです。有名人の親と、しかも同じ土俵でやっていく難しさは今も昔も変わらないようですね。

ちなみに、小職は子供の頃、NHKで放送された舞台劇「船乗りクプクプの冒険」で名前を知ったのが始まりです。そして文庫を買って、読み返しては何度涙を流して笑ったでしょうか。その後、新潮文庫の彼の作品をひたすら読み漁り、「文芸首都」という文芸同人を知ったのも、「躁うつ病」という言葉を知ったのも、そして奥野健男や埴谷雄高を知ったのも彼の作品です。後に吉本隆明ファンとなった自分としては、思わぬところで埴谷雄高と繋がって、嬉しく思ったものです。
子供時代だけでなく、「どくとるマンボウ青春記」や、辻邦生との対談「若き日と文学と」(中公文庫)などの書物は、青春時代になっても、北杜夫は愛読しておりました。

ご興味のある方はぜひ、新潮社の『北杜夫全集』をどうぞ。彼の執筆した様々なジャンルから、バランスよく楽しめる作品を収録しています。中でも「楡家の人々」は自身の家族をモデルにしていることで有名です。誰がどの人物をモデルにしたのか分かりやすいので、作家ではなく父としての斎藤茂吉が伺えるかもしれませんね。
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古書店三月兎之杜では全集を買取しております。
フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または買取ご依頼フォームよりお気軽にご相談下さい。 

投稿者:usagi

今回の買取書籍は『川上澄生作 蔵書票作品集』のご紹介です。

川上澄生は、職を転々とし、本格的に木版画の製作を始めたのは20代半ばからという、遅咲きの芸術家です。
専門的に芸術を学んだり、誰かに師事するわけでもありませんでしたが、その腕は確かだったようです。
代表作の“初夏の風”は、油彩画家を目指していた棟方志功が版画に転身するきっかけとなった作品として知られています。

さて、話を戻しまして、『川上澄生作 蔵書票作品集』は1950年発行の非売品、限定30部のうちの1冊という非常に貴重な逸品です。
1965年にも限定50部でこのような蔵書票の作品集を発行していますが、こちらはそれより前の作品となります。
奥付には、
“限定30部を造り16部を会員え頒布
5部を寄贈、残9部を希望者え頒つ”
と書いてあります通り、ずいぶん少ない冊数と思われますが、一枚一枚本物の蔵書票が貼付されているので、手製に近い製本なのでしょうか。

木版画にサッと色づけされ、印刷では味わうことのできない、木版画独特の素朴さと暖かみが直に伝わってくる本となっています。

ちなみに蔵書票とは、本の見返し部分に貼る、今で言うネームシールです。
これは○○の本だよ!ということです。
ですので、作品にはもちろん、個人の名前が入っています。
本の存在が、現在よりも人々にとって重要な位置にあったことが伺えます。

現在でも、蔵書票は大型文具店などで取り扱っています。
あなたのお気に入りの1冊にもぜひ!

古本・古書の買取は古書店三月兎之杜へ是非ご依頼下さい。
フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜サイトよりご相談をお受けしております。
お気軽にご連絡下さい。お待ちしております。 

投稿者:usagi

弊店では、漫画本の中でも貸本時代からの懐かしいご本につきましては、積極的に買取させて頂いております。
今回は、長野県のお客様より、サンコミックスをはじめ、古い漫画本を大量に宅配でお売り頂きました。
有難うございました。

折角ですので、その中で一冊、『墓場の鬼太郎』(講談社コミックス/昭和42年発行初版)をご紹介致しましょう。
こちら、おなじみの水木しげる・作『ゲゲゲの鬼太郎』の前身の作品です。
フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2008年に放送されましたので、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。
ちなみにオープニングのテーマ曲は電気グルーヴ、エンディングは中川翔子でしたね。

1930年半ばに人気を博した紙芝居、『ハカバキタロー(墓場奇太郎)』を題材にして、当時の紙芝居作家だった水木しげるが、オリジナルの4作の紙芝居を仕立てました。
これが鬼太郎シリーズの原点となります。

今や子どもから大人まで、ほとんどが知っている『鬼太郎』シリーズですが、すぐに人気のキャラクターとして定着したわけではありません。
水木しげるは、鬼太郎というキャラクターとともに、貸本漫画や様々な出版社を渡り歩き、その間に鬼太郎もシニカルな正確から正義感あふれるキャラクターに変更し、それでもなかなか日の目を見ず・・・。
鬼太郎が誰もが知る、有名キャラクターになったのは、『悪魔くん』の成功を受けて、週刊少年マガジンで『墓場の鬼太郎』が正式連載となった1967年でした。

実に30年間、翻弄された鬼太郎でしたが、人気となった後もベトコンの味方となって米軍と戦ったり、作者に代わって当時を風刺をしたりと子どものヒーローになるまでに、キャラクターがブレてます。

その後、幼児雑誌やアニメに伴い、子どもから大人まで愛されるキャラクターに昇格したのです。

よく「作者の手を離れて主人公のキャラクターが一人歩きする」と言われますが、作者や編集者の手で翻弄されてきた主人公は鬼太郎くらいではないでしょうか?

「毛虫と遊びミイラと語る謎の少年、鬼太郎の魅力のすべてを結集!独特のタッチでユーモアをたたえた幻想の世界を描写し、話題をよぶ水木しげるの傑作怪奇劇画集!」
カバーに書かれているこの文章を読むと、後年、特にアニメで展開された鬼太郎とはずいぶん違った捉え方という事が分かります。
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古書店三月兎之杜では、「貸本漫画」や懐かしい「漫画」と「雑誌」を買取しております。
買取フォームより是非ご相談下さい。お見積だけでも大歓迎です! 

投稿者:usagi

全生

(実績多数。野口晴哉/整体、手技療法、民間療法、東洋医学の古本を高価買取させて頂きます。)

野口晴哉先生の著作をはじめ、東洋医学、整体関係のご本を宅配便にて多数お譲り頂きました。
有難うございました。(追記:本記事をご覧頂きました療法家の方より、野口晴哉関係の著作を多数お売り頂きました。詳しくは「足湯のお話と、整体・野口晴哉の古本買取のこと」も是非ご覧下さい。)

小職も野口先生の著作を読んでは、愉気法や活元運動を 独学で実践しておりました。もともと触手療法に興味があったものですから、西式健康法の合掌四十分行あるいは海外にも広まった霊気療法などを学んでいく際に、野口先生の愉気法に出会ったわけです。「背骨で呼吸」も疲れたときに行っています。何時ぞやは、背骨呼吸をしたときに、関節がボキボキボキとなって、気持ちよかったですね。

一番感銘を受けた本といえば「風邪の効用」でしょう。
簡単に言えば、風邪は体を緩めるための大事な作用という、”目から鱗”、病気に対する心構えが革命的に変化したと言っても過言ではありまえん。

今回の会誌、せっかくなのでじっくり読ませて頂きました(様々なご本に出会えるという、古本屋の仕事は有難いものですね)

ところで、ちょうど昨日は、増永静人先生のお弟子さんから経絡指圧を受けておりまして、かなり疲労があったのでしょう、施術後15分くらい布団の中で寝たまま余韻に浸っておりました。
そして帰宅後に一仕事終えたとたん、いつの間にか寝てしまい、起きたのが夜の21時。結局5時間くらいお昼寝をしてしまいました。

実は施術後のお昼寝、これは実はかなり大事なことなのです。
読ませて頂いた雑誌「全生」(昭和62年5月1日発行号)にも、次の様に書いてあります。

全生
「(前略)経過したあとの休養はもっと大切です。急性病治療の急処はここです。これがうまく運べば病気発刺とした体の新鮮さをとりもどすものです。それは病気というものが体の緊急的排泄作用であるからであります。蛇が脱皮することに似たはたらきなのです」(翠ヶ丘妙/昭和28年3月/野口晴哉)

病気=体の緊急的排泄作用というこの理論こそ、病気に対する考えを一変させる、革新的な理論だと思います。
 野口晴哉先生の著作は、現在文庫にもなっておりますので、是非いろいろな人に読んで欲しいものですね。
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古書店三月兎之杜では野口晴哉先生の全集や著作をはじめ、整体・手技療法、東洋医学、漢方、カイロプラクティックなどの古本古書や資料を高価買取しております。

お気軽に、古書店三月兎之杜東洋医学買取ページまでご相談ください。

メールでのご相談は、こちらのお問い合わせページより
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皆様のご相談を心よりお待ちしております。
どうぞ宜しくお願い致します。

 

投稿者:usagi

数学

新潟県のご退官された先生より、物理学(および数学)の古本をまとめて200冊以上宅配便買い取りでお売り頂きました。
先日の弊店のブログ(数学の古本を買取) をご覧になり、ご依頼を頂きました。どうも有難うございました。

お客様が仰るには「物理学や数学を扱うネット系古本屋もあるようだが、裏表紙にISBNコード(バーコード)がついている古本のみ買い取り対象のお店がほとんどで、古い本やシリーズものを一括で評価する店がなかなか見つからなかった」とのことでした。
 自然科学系、理数系の古本は、テーマの細かさ、さらには旧版・新版の判断も難しく、通常の古書店では判断が難しい分野となります。
その中で弊店のブログをご覧頂き、ご信頼を頂いた様です。
 

貴重なランダウ=リフシッツの理論物理学教程もございます。こちらも一括でお譲り頂きました。
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ご自宅に『こういうのあったかも...』と思いましたら、
古書店三月兎之杜数学書、物理学買取相談ページまで

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投稿者:usagi


北海道のお客様より、川端康成全集』全35巻(新潮社)をお売り頂きました。
有難うございました。

川端康成といえば、いわずと知れた日本発のノーベル文学賞受賞者。
『雪国』の冒頭分、「国境(くにざかい)の長いトンネルを抜けると雪国であった」は、文学に興味の無い方でも耳にした事がある名文ですよね。

さらにその先-
「夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。(中略)もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、
鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた」
ともすれば寒々しい情景を、短い文章で美しく、かつその場にいるようなリアリティを損なわずに再現しています。

文章からも伺えるように、康成は美的感覚に優れていたようで、古代の埴輪から、江戸美術まで、様々な美術品を収集していたそうです。
また、彼の審美眼によって才能を見出された人も多く、水玉の絵でおなじみの草間彌生もその一人だとか。
古い考えに囚われず柔軟な審美眼を持っていたようですね。

中でも、柔らかで透明感のある画風で有名な、日本画家の東山魁夷とは深い交流があったそうです。
康成が東山の画集に序文を寄せ、東山は川端作品の挿絵や装丁を手掛けています。
冒頭の「川端康成全集」の題字を書いたのも、東山魁夷です。
川端作品は、彼の高い芸術性が表われているからこそ、一幅の絵画のように美しく、長く愛されているのでしょう。
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古書店三月兎之杜では個人全集や専門書を買取させて頂いております。
フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜の全集サイトよりお気軽にご相談下さい。 

投稿者:usagi

岡田茂吉全集

(2015年6月13日追記:ご成約となりました。有難うございました。)

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・著辻編 補巻3巻含む 全15冊
・講話編 全12冊
・詩歌編 全6冊+索引
・別巻(2冊入)
・総索引
以上、35巻37冊完全揃。
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・付録の「岡田茂吉研究」は全34冊の内、著辻編の第1巻のみ欠。
・世界救世教・人権擁護推進委員会の「人権尊重の視点から」冊子は全28巻揃。
・協賛会だより合本冊子 1冊
・編集後記 1冊
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岡田茂吉全集
■<状態>
・函にヤケやシミがあり、色あせている巻あり。
・本の方は特に目立った汚れ等なく、良好な状態です。
・ページの欠損や書き込みはありません。
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※お支払いは原則前払制です。
※クレジット払いも対応可能です。
※大学・自治体の公費購入はご対応可能ですのでご相談下さい。
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価格のお問い合わせは「総合お問い合わせフォーム」よりお願い致します。 

三重県の研究家様より、岡田茂吉全集をはじめ、世界救世教関連の書籍や資料を宅配買い取りでお譲り頂きました。
どうも有難うございました。

地上天国

(昭和27年第39号からの『地上天国』。こちらは以前に買取させて頂きました)

小職は以前「手当て療法」に興味があり、 野口晴哉の「愉気」や臼井甕男等による「霊気」、江口俊博の「手のひら療治」などの書籍を集めておりました。

五戒
写真はいわゆる五戒。牛田従三郎(臼井霊気療法学会・二代目会長)による。

世界救世教といえば「大光明(真神)」です。
この点と霊気の共通点も、レイキを習った方ならピンとくるでしょう。
手当て療法も海外ではロイヤル・タッチなど、古くから見られる所作の様です。
このような戦前の霊術について、今のところの最良のテキストは『霊術家の饗宴』(井村宏次著)になるのでしょうか。
アカデミズムの世界では終えないであろう民間療法、民衆宗教の世界を追った名著ですが、著者は惜しくも近著『霊術家の黄金時代』を出版する前に他界されてしまいました。


このように正当から外れた歴史の裏面をなぞることも、また重要です。
また何か本を入手いたしましたら、また皆様にご紹介致します。
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古書店三月兎之杜では新興宗教、民間療法、古神道、霊術・霊学、精神世界、民俗学などの古本古書と雑誌を買い取りさせて頂いております。
古書店三月兎之杜の宗教サイトから、まずはお気軽にご相談下さい(秘密厳守です)。
古書店三月兎之杜の神道・古神道の本買取ページはこちらです。


メールでのご相談は、こちらのお問い合わせページより、
ラインでのご相談は、こちらのらくらくLINE査定ページより、
お電話でのご相談は、フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)までお願い致します。
皆様のご相談を心よりお待ちしております。
どうぞ宜しくお願い致します。

投稿者:usagi


静岡県のお客様より(新版)の坂口安吾全集をお売り頂きました。
どうも有難うございました。 

『堕落論』や『白痴』で知られる坂口安吾、全集につきましては、旧版に当たります<冬樹社版>の全13冊揃や、<ちくま文庫>の全18冊揃版も買い取りさせて頂いておりますのでご安心下さい。

 
(写真が冬樹社版の全集になります)

折角ですから内容について、今回は『不連続殺人事件』をご紹介しましょう。
 
 これは安吾が初めて挑戦した、長編推理小説です。
純文学作家として広く知られている安吾ですが、歴史小説や推理小説など幅広いジャンルの著作があります。

『不連続殺人事件』は、雑誌掲載時に読者への挑戦として、真犯人当ての懸賞金として原稿料がかけられました。
少年時代から探偵小説好きだったという安吾らしい計らいですね。
しかし掲載中、出版社記者の体調不良に責任を感じた安吾は、原稿料を受け取らずに懸賞金は自らの持ち出しになったとか。
ただ『不連続殺人事件』自体は、かの松本清張や江戸川乱歩から高く評価され、当時の人々からも好評でした。
確かに、当時流行だった「エロ・グロ・ナンセンス」を排除し、トリックを丁寧に紡いでいるストーリーは、今読んでも遜色無く非常に読みやすい作品です。
ご興味のある方は、ちくま文庫版の『坂口安吾全集』の第11~13巻をどうぞ。坂口安吾の探偵小説をメインに収録しています。

古書店三月兎之杜では文学全集やシリーズ物を買い取りさせて頂いております。
詳しくはフリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜の全集サイトよりお気軽にお問い合わせ下さい。
お待ちしております。 

投稿者:usagi


・昭和55年初版発行(第1巻奥付)より。
・月報揃。
・函にヤケや汚れがあり、若干色あせています。
・表紙等に若干の汚れあり。
・ページ内は目立った汚れ等なく、良好な状態です。
(追記:ご成約済みです)  

投稿者:usagi

 

※写真は第9回配本(2006年3月)の綾辻行人・著『びっくり館の殺人』(サイン本)です。

今回は『講談社ミステリーランド』をご紹介しましょう。
“かつて子どもだったあなたと少年少女のため”というコンセプトのもと発行されました。
大人に人気のミステリー作家陣が、大きな文字とルビ付きのジュブナイルを書き下ろした、一風変わったシリーズです。

講談社ミステリーランド

本によっては内容が陰惨なものもあったりするなど、見た目は子供向けでも内容は大人向けだ・・とか、こういう読書経験は子どもにも必要だ、など考え方が分かれるようです。
ただ、大人が読んでも遜色の無い内容ですし、子どもでも安心して読めるライトなものも多くあります。
ミステリー好きは入り口がC・ドイルか江戸川乱歩という時代の小職には、様々な作家の作品が読めて羨ましい限りです。

ちなみに、人気はあったのですが、装丁に使用していた用紙が製造中止になったという理由のため、2009年7月の第16回配本で一度一度途絶えています。
その後、2011年3月より再開され、第17回まで配本されました。作家だけでなく、装丁へのこだわりも垣間見えますね。

古本の整理は、ぜひ古書店三月兎之杜へご相談下さい。
フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜サイトよりお気軽にご連絡下さい。
お待ちしております。 

投稿者:usagi

栃木県小山市のコレクター様より、とれいん増刊「蒸気の時代」ほか、鉄道関係の古本を多数、他にもNゲージ(katoやミニトリックス等)車両やストラクチャーをお売り頂きました。
どうも有難うございました。

タモリ倶楽部などで”乗り鉄”等が紹介されており、根強い人気のある鉄道趣味ですが、特に模型関係は全盛時に比べますと、残念ですがその人口は減ってしまっている様です。 
住宅事情やその他のご事情など、どうしても難しい面が出てしまいます。小職も実は父親が模型が好きで集めており、子供の頃はNゲージで遊んでいました。
昔の関水金属が東京は高田馬場にショールームがあり、行くとワクワクしていましたっけ。
しかし、やはり部屋の中にレイアウトを引くという事は、残念ながら適わぬ夢でしたね。雑誌で軽便鉄道などを見ては、空想で遊んでおりました。

今回のご依頼者様も、 小職の父と同じくらいのご年配の方で、いくつかの鉄道専門店にも打診をされたのですが、残念ながらご希望に添えなかったようです。
弊店は古書店ですから、専門はもちろん書籍関係ではありましたが、模型関係も高値で買わせて頂きましたので、ご満足頂けました様です。

古書店三月兎之杜では、ご本や雑誌はもちろん、模型関係全般も買い取りさせて頂きます。
実は結構このパターンは多いのです。先日もアニメ関係の雑誌と、プラモデル(旧バンダイのダグラム等)を併せてご依頼頂きました。
プラモデルや模型も決して専門店に引けをとらない買い取り価格をご提示させて頂いておりますので、どうかご安心下さい。
ご依頼は、買い取りご相談フォームまたは、フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)にて、どうぞお気軽にご相談下さい。
お待ちしております。 

投稿者:usagi

 

(2015年6月1日追記:ご成約となりました。有難うございました)
■<発行>
・1995年初版発行(第1巻奥付)より。
■<月報>
・揃

■<状態-詳細は写真をご覧下さい->
・函にキズや汚れあり。
・表紙等に若干の汚れあり。
・ページ内は目立った汚れ等なく、良好な状態です。
・ページの欠損や書き込みは無し。
---
お問い合わせは古書店三月兎之杜お問い合わせフォームよりお願い致します。 

投稿者:usagi