SM雑誌の買取情報(緊縛関係をまとめて)


SMの中でも根強い人気の「緊縛」関係の古本をまとめて宅配買取させて頂きました。どうも有難うございました。

ここで「緊縛」のウンチクを少々・・・。
日本はもともと神道の”しめ縄”もあり、縄の文化は馴染みが深いものでした。現代の緊縛は江戸時代の捕縄術から発展され、現在でも当時の緊縛を探求される方もいらっしゃいますね。
ちなみに、当時は罪人の身分により縛り方が違っていたそうです。武士や僧侶用の縛りもありました。そのため街の見物人は縛り方で罪人の階級が分かったとか。
また奉行所ごとにも独自の縛り方があり、それは秘伝のため、受け渡し直前で縄を簡単に解くような方法もありました。さすが日本、職人魂といったところでしょう。
もっとも当時の緊縛は完全な実用ですから、たとえば脱獄犯には指を腐らせるような危険な縛りをしたりと、現代ではNGの縛りが多いですね。
この辺りの研究書もありますので、いずれご紹介を。以上、小ネタでした。

ちなみに現代の緊縛にも種類があります。伊藤晴雨を原点としても、個人的には大きく分けて次の2つかと思います。
ひとつは、 美濃村晃( 喜多玲子の絵師名でも有名)→雪村春樹と続く「羞恥縄」。お二人とも残念ですが鬼籍です。現在は雪村春樹のお弟子さん達が雪村流として継承しております。
もうひとつは、濡木痴夢男→奈加あきら系統の「責め縄」。現在はこちらが主流かもしれませんね。もちろん事は単純ではありませんので、責めの中にも羞恥があり、中々奥深いものがあります。ちなみに、奈加あきら氏は、とあるインタビューで、雪村春樹は業界の中で唯一相談の出来る、お兄さんの様な人だったと回想しております。
別の分け方をすれば、明智伝鬼からメジャーとなったショーの(見せる)緊縛。「吊り」は最たるものです。もちろんショーといえども、受け手さんとの深いコミュニケーションは当然です。そして見せる緊縛の最先端がHajime Kinokoさんでしょう。
あるいは、プレイ用の完全な「床縄」という分け方もあるかもしれません。若いころは「吊り」もしていた雪村春樹は晩年は「座布団一枚でやる」と言って床縄で魅せました。また、女王様がSMクラブでM男性を縛る、通称「クラブ縄」という言い方もあるようです。
ただし共通して言えることは、どんな流派、手法であっても「受け手さんとの心の通い合い」が大事です。それはどの緊縛師さんも口々におっしゃいます。

長くなりますので、今回はこの辺で・・・。
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