『書跡名品叢刊』買取入荷のご紹介(書道の本)

 
二玄社書跡名品叢刊 全209巻揃』を買取入荷させて頂きましたのでご紹介します。(前回の【『書跡名品叢刊 全209巻揃』のご紹介記事】はこちらです

 タイトルにもありますが、なんと全二209巻というボリュームになります。書道のお手本を掲載したものとなり、題材は書道の本場、中国の作品です。後には合訂版として全28巻に纏まった物も出ましたが、こちらの方が大きくかつ詳細に分かれていてページ数も少なく、お手本として見やすのではと思います。

書跡名品叢刊 表紙

 書跡名品叢刊中身

 書道史でもっとも有名な王義之(おうぎし)の『蘭亭序』の巻も勿論存在しています。個人的に書道といわれると、草書体をイメージする方も多いのではないかと思います。しかし、この蘭亭序は行書体、所謂よく目にする形の文字で初めて目にする人でも取っ掛かりやすいのではないでしょうか。

 書跡名品叢刊解説

 書跡名品叢刊文章

 最後には今巻に収録されている作品と解説が載せられています。返り点はありますが書き下し文が無いので少々読むのに苦労しました……。
 『蘭亭序』とは、「序」とあるように王義之が書いた『四二名が集まり曲水の宴を催した際に作った詩を集めた詩集の前書き』の事で。日本の作品で挙げるならば紀貫之が書いた『古今和歌集仮名序』と言えば分かりますでしょうか、「やまとうたは~」で始まるあれですね。実はこの蘭亭序は清書したものではなく草稿であるそうです。自分もよくあります適当にやった時の方が力が抜けて逆に綺麗にできてしまった。という事なんでしょうが、達人でもそうなってしまうのはいやはや。文字が美しいのは勿論のこと、それだけでなく文章もまた一級品であります。後半部の今回詩集を作るにあたっての想いを書いた部分は、今日私たちが作品を残したいと想う気持ちと何ら変わりのない真っすぐなものです。「雖世殊事異。所以興懷。其致一也。後之攬者。亦將有感於斯文。(何もかもが移り変わったとしても、心に深く感じるという事はだいたい一つに繋がっています。後世の人々がこれを読んで何か感じることがあるだろうと信じています)」最後の方のこの文のように、時代が違う自分が今この文章を読んで感慨にひたってしまっています。

 他にも独特な力強さのある明の書道家王鐸の巻や、孔子廟草創期での供物関する記述があったりする歴史的資料価値もある「乙瑛碑」の巻もございます。書道の見本だけでなく読み物としても大変興味深い、『書跡名品叢刊』全209巻揃のご紹介でした。


古書店三月兎之杜では今回のような書道、篆刻/印譜に関する専門書の買取も積極的に行っています。
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