坂口安吾全集を静岡県より宅配買い取りさせて頂きました。


静岡県のお客様より(新版)の坂口安吾全集をお売り頂きました。
どうも有難うございました。 

『堕落論』や『白痴』で知られる坂口安吾、全集につきましては、旧版に当たります<冬樹社版>の全13冊揃や、<ちくま文庫>の全18冊揃版も買い取りさせて頂いておりますのでご安心下さい。

 
(写真が冬樹社版の全集になります)

折角ですから内容について、今回は『不連続殺人事件』をご紹介しましょう。
 
 これは安吾が初めて挑戦した、長編推理小説です。
純文学作家として広く知られている安吾ですが、歴史小説や推理小説など幅広いジャンルの著作があります。

『不連続殺人事件』は、雑誌掲載時に読者への挑戦として、真犯人当ての懸賞金として原稿料がかけられました。
少年時代から探偵小説好きだったという安吾らしい計らいですね。
しかし掲載中、出版社記者の体調不良に責任を感じた安吾は、原稿料を受け取らずに懸賞金は自らの持ち出しになったとか。
ただ『不連続殺人事件』自体は、かの松本清張や江戸川乱歩から高く評価され、当時の人々からも好評でした。
確かに、当時流行だった「エロ・グロ・ナンセンス」を排除し、トリックを丁寧に紡いでいるストーリーは、今読んでも遜色無く非常に読みやすい作品です。
ご興味のある方は、ちくま文庫版の『坂口安吾全集』の第11~13巻をどうぞ。坂口安吾の探偵小説をメインに収録しています。

古書店三月兎之杜では文学全集やシリーズ物を買い取りさせて頂いております。
詳しくはフリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)または古書店三月兎之杜の全集サイトよりお気軽にお問い合わせ下さい。
お待ちしております。 

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