『筒井康隆全集』を宅配買取させて頂きました(新潮社)


『筒井康隆全集』(新潮社・全24巻揃)

筒井康隆の作品といえば、私がすぐに思いつくのはやはり「時をかける少女」ですね。恐らくこの作品名を知らない方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

最初の原作は1967年に発表されたのにも関わらず、実写映画化、アニメ映画化、コミック化等など、未だにリメイクされ続け、今年の夏にはドラマ化したものも放映されておりましたね。私も夏といえば何故かこの時かけを見たくなってしまいます。

筒井康隆はメタフィクションな作品が多く、オチとしてもスッと終わってしまうものが少なくありませんから、ネットではたまに良くない評判をお見受けしたりもしますが、個人的には好きな小説家さんの一人です。タイムリープものやメタ発言が好きな私にはたまりません。

メタフィクションを知らない方のために分かりやすくご説明しますと、例えば、作中の登場人物が「私達の日常生活なんて、この物語を考えている作者次第だわ」など、このお話は作られているフィクションの物語なんだよ、と読者に敢えて気付かせる手法の事を言います。

そのような物語が私自身結構好きだったりしますので、ふと自分のこの世界も誰かに書かれている物語なのでは・・・と考えてみたりしまうことも、恥ずかしながらございます(笑)

これだけ何度も色々なメディアに出回っているのに対し、最初の原作を読まれた方は僅かだと思います。いえ、これだけ数々のリメイク作品が出ているので、逆に最初の原作から入る方が難しいのかもしれませんね。

こちらの全集の4巻にも当然入っているのですが、今のものとは結構違います。

アニメ版ではタイムリープとして使われているのはくるみですが、原作ではラベンダーです。未来から来た人物がいて、ある日タイムリープする事ができる能力を得られるなんて、実際に起こることはまずないのかもしれませんが、確実にないとは言い切れませんよね。このような、現実にはありそうでないことを夢見させてくれる本の中での物語はワクワクしてしまうものです。やっぱり本っていいものだなと、そう思います。

細かく見ていけばアニメ版のものとの繋がりも見えてきますので、時かけが好きな方は一度読まれてみても面白いかと思います。
 

勿論、もう自分は充分に楽しんだから、次の読みたいと思われている方へ譲りたいとお考えの方からのご相談もお待ちしております。専門の私達がしっかりと次の方へとお引き継ぎ致しますので、安心してお任せくださいませ。

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