古神道の本買取事例『大石凝霊学全集』 八幡書店

大石凝霊学全集 トップ画像

天保年間に生まれ、大正初頭に没した国学者・大石凝真素美の全集(全3巻揃)をお譲りいただきました、ありがとうございます。

大石凝は言語論、宇宙論、進化論を含む霊学体系に基づいた神秘的な学説を唱え、同時代に生き鎮魂帰神学を提唱した本田親徳と並ぶ古神道復興と神道霊学成立の二大源流とされています。

大石凝霊学全集 中トビラ

事実、彼らより後に登場した出口王仁三郎と大石凝は直接の交流を持っております。また、天行居の友清歓真、神政龍神会の矢野祐太郎、生長の家の谷口雅春、日月神示の岡本天明、世界救世教の岡田茂吉、真光文明教団の岡田光玉など、多くの神道系宗教家の教説の中に、大石凝の影響が認められています。

これらの影響を確認できるのが今回の霊学全集です。大石凝の著作は大正年間に大本教の機関紙に一部が発表されたほか、水野満年による私家版として全集かされ刊行されています。しかしいずれも非常に入手困難であり、昭和56年に八幡書店から復刊されるまでは稀書中の稀書ともいわれていました。

大石凝霊学全集 ケースと表紙

その昭和の復刊版も瞬く間に品切れとなり、今回の全集は平成17年に刊行されたものとなります。旧全集に収録した著述に加え、未公開だった著述をも併せて収録。構成も新たに組みなおした大石凝研究資料の決定版として刊行されたものとなります。

大石凝霊学全集 第1巻奥付

内容は、例えば第1巻では、多くの神道系教団に影響を与えた宇宙創造の秘奥を伝える「天地茁廴貫の極典」や、三種の神器の意義などを開示する「三種神器の御謂礼」、日本の弥勒信仰をはじめとする仏典に独自の霊学的解釈を加えた「仏説観弥勒下生経」「弥勒出現成就経」ほかを収録しています。同様に第2巻では天津金木の運用の秘法を公開した「天津神算木之極典」と「大日本言霊」を収録。第3巻では古事記の研究分野を大別分類し、独自の解釈を展開した「真訓古事記」を収録しています。

大石凝霊学全集 背表紙

古書店三月兎之杜では、神道の各種専門書の買取をお待ちしております。個人のお客様からはもちろん、図書館や神社、お寺の所蔵する各種学術書の買取も出張買取にて対応させていただきます。ぜひご相談ください。

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