書道の本買取事例『書の宇宙』(二玄社:石川九楊/編)全24冊揃

1996年から2000年にかけて刊行された書道誌『書の宇宙』全24冊をお譲りいただきました、ありがとうございます!

古今東西の美麗な書を高品質な図版にて収録することで、「書の姿」そのものが表現する宇宙を再発見する試みを実践しています。いわゆる原始時代の甲骨文字や石刻文にはじまり、中国としていくシリーズです。

書に関する全ての問いかけにこたえようとする石川九楊による「書の宇宙」「図版+干渉のポイント」「この書をこう見る!」、人の心と手の軌跡である書の中に人間のドラマを見出す草森紳一の「心と手、心の手、手の心」、日中の書論を軸として、それぞれの時代の書を検証する福田哲之、大野修作、古谷稔「書と書論」、漢字文化圏の諸相を解説する硯学の寄稿「東アジアの時空」などの、深く書の在り方を追求する記事で構成されています。

その傍ら、本書では謙虚な書の「シロート」の味方として、夏目房之介がコラム「筆線の狩人」を担当。この時期の夏目は漫画評論家として、漫画の描画テクニックやコマ運びに着目した分析手法を採用していました。そうした夏目の技術的な表現技法への着目に対し、本書の主筆である石川九楊は書に対する分析方法との類似性を指摘し、高く評価していました。
夏目は書の専門家とは異なる視点からの切り口で、例えば第1冊のコラムは「イタズラ描きの記憶」第3冊「木簡はカラオケである」第5冊「曹全碑のあだな寝姿」など、いい意味で俗っぽく、読んでみたくなるユニークなタイトルが並びます。

24冊全て初版、帯付きのものもあり、大事に保管していただけたことが窺えます。古書店三月兎之杜では、各種書道関連書籍の買取をお待ちしております。

LINE査定
フリーダイヤル

よろしければシェアお願いします