新編 泉鏡花集 全12巻揃 を宅配買い取りにてお売り頂きました。

『新編 泉鏡花集 全10巻+別巻2巻 全12巻揃 岩波書店』を、宅配買い取りにてお売り頂きました。

新編 泉鏡花集

今回ご紹介させて頂くのは『新編 泉鏡花集』ですが、以前は『鏡花全集』を買取させていただきました。

新編 泉鏡花集

泉 鏡花(いずみ きょうか)は、明治後期から昭和初期にかけて300編あまりの作品を生み出した小説家で、本名は泉 鏡太郎(いずみ きょうたろう)といい、友人からは、「小柄で勝気な美女が男装したみたいな人」と言われていたぐらい美男子だったそうです。
確かに、[泉 鏡花]とだけ聞くと女性かな?とも思いますよね。

新編 泉鏡花集

1873年に石川県金沢市に生まれ、1889年、のちに鏡花の師となる、尾崎紅葉の作品を読んで衝撃を受け、紅葉の門下に入ることを志して上京をします。
尾崎紅葉は、鏡花にとって文学上の師というだけではなく、無名時代の自分を書生として養ってくれた恩人であり、また敬愛する小説家でもあったので、同じく尾崎紅葉の弟子であった徳田秋声とはあまり仲が良くなかったと言われています。

そんな敬愛をしている紅葉から、「芸者だから」という理由で鏡花の奥さんとなる伊藤すずとの交際を絶対に許されず、「女を捨てるか、師匠を捨てるか」と迫られるほど、猛反対をされてしまい、泣く泣く二人は別れなくてはいけなくなってしまいました。(ですが、紅葉が亡くなって一年後に二人は籍を入れ、夫婦仲はとてもよくお互いの名前を彫った腕輪を常に身につけていて、死ぬまでお互い大切にしていたそうです。今で言う結婚指輪ですね。)

この体験が鏡花の代表作の一つである「婦系図(おんなけいず)」の下書きになっているといいます。

新編 泉鏡花集

泉 鏡花と言えば、[潔癖症]としても有名で、生ものは食べない主義、むしろ桃までも煮ないと食べれなく、手づかみで物を食べる時は、掴んでいた部分は必ず残して捨てていたくらいです。
また、鏡花は喫煙者なので煙管を愛用していたが、吸い口が汚れないように妻すずのお手製の煙管キャップを使っていたそうで、その煙管キャップを取り付ける動作は、周りの人が感嘆する程素早かったそうです。

日本橋

天才とまでうたわれている、泉 鏡花の「婦系図」「日本橋」「天守物語」など数々の傑作は、文学の世界だけではなく、舞台や映画などに発展をし、今現代の方々にも多く愛され続けていますね。

新編 泉鏡花集

古書店三月兎之杜では、皆様の大切にされていた古本、書籍の買取のご相談をお待ちしております。近年の厳しい読書事情という事もあり、買い取りさせて頂くことが難しくなってしまったご本も多くはなってきておりますが、その中でもまだ価値を見出すことが出来るご本も数多くございますので、まずは当店にお気軽にご相談ください。買取可能であれば事前に無料でお見積りさせて頂きます。

少しでも気になられましたら、
古書店三月兎之杜 全集買取相談ページまでご相談下さい。

メールでのご相談は、こちらのお問い合わせページより
ラインでのご相談は、こちらのらくらくLINE査定ページより
お電話でのご相談は、フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)までお願い致します。
皆様のご相談を心よりお待ちしております。
どうぞ宜しくお願い致します。

↓↓その他の買取事例はこちらから↓↓
よろしければシェアお願いします