『オーレル・スタイン 千佛洞』を買い取りさせて頂きました(新潟県長岡市より宅配にて/臨川書店 )

 

『オーレル・スタイン 千佛洞』( 臨川書店) を新潟県長岡市より宅配にて買取させていただきました。有難うございます。
オーレル・スタインは中央アジアの探検調査で有名なハンガリー出身でイギリスに帰化した探検家です。

 

こちらの「オーレル・スタイン」はれっきとした”冒険家”で、3度にわたって中央アジアを探検し、毎回事細かな調査報告書を残していたそうです。
19世紀後半から20世紀前半にかけて、世界中の探検家たちの強い憧れであった、東トルキスタン(現:新彊ウイグル自治区付近)。
その理由は、東トルキスタンは19世紀後半までほとんど調査がされていない空白地域が多かったためで、多くの探検家たちが過酷なタクラマカン砂漠を踏破し、世界の屋根と呼ばれるパミール高原を越えて、数々の秘境を発見してみたかったからだと言われています。
この時期に、イギリスとロシアによる帝国主義的な対立があり、両国は水面下で新彊ウイグル自治区に広がる広大なタリム盆地を緩衝地帯にすることを取り決め、それにともなって、この地方の地理的調査を行ったところ、古文書学・歴史学などの領域において驚くべき資料が大量に発見され、学術調査体が多数派遣されることとなったためだそうです。

こちらのご本は、その時に発見されたであろう、壁画の図録のご本です。
壁画の破損がひどいもの載っていたりしますが、そちらは15世紀ごろにこの地方がイスラム圏に入ってしまっていたため、偶像崇拝の禁止を目的として破壊されたと言われています。また、仏陀の顔を潰されているものもありますが、イスラム教徒による意図的なものだとも言われています。

 

現在では、ベゼクリク千仏洞として観光地になっており、57個の石窟があり、その石窟内に壁画は今でも40ほど残っているそうです。ベゼクリク千仏洞は、トルファンで現存する石窟の中に、石窟の数が一番多く、壁画の内容が一番豊かで、広い方の仏教石窟の一つだと言われています。

 

最後に、「オーレル・スタイン」の歴史的とも言うべき遺跡の発掘調査を成し遂げ手に入れた、収集品の量はいつの日か膨大になり、その数々のコレクションは、イギリスとインドの両国に分けられ所蔵されるいるそうです。

こちらのご本、1冊の紹介となってしまいましたが、今回、仏教関連のご本を多数お持ちということで、ご依頼をいただきました。

古書店三月兎之杜では、このような皆様が大切にされていたご本を次のお求めになられる方へとしっかりお引き継ぎ致します。止む無く売却をお考えの方がおられましたら、どうぞお気軽にご相談頂けますと幸いです。

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