古本を超大量出張買取・10tトラック分/岩手県へ書道など700箱以上

10tトラック分の書道に関する本
(弊店での荷降ろし作業中の風景。)
 
[まずは1通のメールから・・・】
「ずっと趣味で集め続けていた昔の本が、書道をメインに少なく見ても400箱以上もあり、相談に乗って頂けませんかんか?」という一通のメールを頂いたのが、3月の初旬でした。
すぐに電話で伺いますと、どうやら会社の倉庫にあるようです。先代、先々代の社長が3世代に渡り本が好きで、神田の古本屋から毎月のように買い入れていたとのことでした。

しかも内容が、書道はもちろん、江戸時代の和本から、明治、大正、昭和にかけての歴史、民俗、文学など多岐に渡っているようです。マンガや文庫、実用書の類は一切なし!という硬派な内容。そのせいか、ほうぼうの古書店で断わられてしまい、大変お困りでした。
 
【対応出来る古書店が少なく・・・】
そこでインターネットで埼玉の当店をお知りになり、メールをされたそうです。
専門書は弊店の一番の得意分野であり、様々な分野に対応出来るのが弊店の強みです。何しろ、インターネットでご覧頂き、お話をして、弊店をそこまで信頼頂いた事が嬉しい限りです。
ご期待に添えるべく、直ぐに2tトラックを手配し、その日にお伺いさせて頂く日程を決めさせて頂きました。

2tトラックでいざ出発
 
【埼玉を夜中の1時にいざ出発!】 
会社の就業時間中に対応して欲しいとのご要望でしたので、朝の9時から開始すべく、夜中の1時に出発致しました。人員は店長を含む3名。休まず向かうと、6時間程とカーナビの時間が出ていましたので、途中途中で交代休憩しながら安全運転で向かう為に少し早めの出発です。
阿武隈PAで休憩

埼玉の羽生インターから東北道にのり、まずは阿武隈PAで、まず最初の休憩。
当然の事ながら、お店がやっている訳もないので、トイレと温かい飲み物を買って、15分程の休憩です。夏ならソフトクリーム食べたかったですね(苦笑)。

雪がすごい
なんて言っている内にチラチラと雪が降り始め、明け方、岩手県に入った時には、ものすごい雪が積もり始めていました!後でお客様に伺うと、この時期のドカ雪は珍しいそうです。 

水沢江刺駅

朝食は水沢江刺駅構内の立ち食いそばで。ああ、温かい・・・。そしてお腹いっぱいになると、どうして眠くなるんでしょうか(汗)。すると構内に何やら発見。

炎立つのロケ地 手形

江刺市は、NHK大河ドラマ 炎立つのロケ地で有名でして、出演者の方々の手形が沢山でした。 


【予想外の箱数を目の前に・・・】
そして、そんな道中を送りながらも、いよいよお客様のもとへ。店員3名、眠気も吹っ飛び、気合十分です。
まずは、2つの倉庫に置いてあるとの事で、全体の分量を拝見させて頂きました。

大量書道1
大量書道2
大量書道3
大量書道4

いやいや、物凄い量です。ざっと数えても700箱以上はあり、2t車では収まりません。これは嬉しい誤算でした。
すぐに近隣の輸送会社と交渉。スペースはもちろん、積載重量も大切なポイントです。結果、10tトラック1台、4tトラックを1台をチャーター。

 【いよいよ拝見開始】

さぁ、一気に三人がかりで、どんどん箱を開封していきます。
内容は書道を中心に、歴史や文化風俗、和本、文芸、叢書など、まさに様々。時代も江戸から明治、大正、昭和の戦時中まで、3世代の社長様がご収集された本なので、長い時代になります。

書道査定中
こちらは別の倉庫にて。どんどん開封していきます。

江戸時代の和本

江戸時代の和本。

南部叢書

南部叢書(江戸期、岩手の南部藩に関する史料を集めた本)。地元岩手だけあって、やはりお持ちですね。

文化、風俗系
こちらは文化、風俗系になります。奥の方には、満州物、当時の戦記など、戦争関係の史料や写真帖など。満州物は今でも人気ですね。

書跡名品叢刊に書道全集、かな字典など
書跡名品叢刊に書道全集、かな字典など、未だに書家の方々から定評のある、また定番とも言える品々です。書道の分野も弊店の得意分野ですので、当然の事ながらしっかりと拝見させて頂きました。

【無事にご評価も終了】

査定終了

その後もテープを切っては中身を出しを繰り返し、3/3の時点で、初日は終了です。
2日目の午前中に、なんとか評価を終え、金額にもご満足頂き、ここでホッと一息です。
 

【運び出し開始】

運び出し開始1

運び出し開始2
2tで入りきると思っていたのに、10tトラックでも入りきらない量だとはお客様も思っていらっしゃらなかったようで、驚かれていました。
有り難い事にドライバーさんにも手伝って頂き、今度は運んできては積み込むという作業の繰り返しです。勿論、お客様の手はお借りせず運び出させて頂きました。

運び出し終了
10t、4t、2tと順番に入れていき、流石に体中が痛くなってしまいましたが、二時間程で無事運び出しも済ませる事ができました。大量にダンボールが積まれていた場所も、この通りです。

さっぱり綺麗に
すべて終わりました

お客様へ挨拶を終え、そこから帰路に着き、無事にすべて終了致しました。

【無事に終えて】
この度のご依頼を誠に有難うございました。このように古書店三月兎之杜では、何百箱あろうとも、出張買取にお伺いさせて頂きます。

「そういえば、ずっとダンボールにしまったままの古本があったなぁ」
「ずっと昔から沢山置いてあるけど、状態も良くないし古いから駄目だろうなぁ」
「大量にあるけど、重いから運ぶのは嫌」
「関東近郊じゃないしなぁ」
等など、あらゆるケースに対応できるよう日々努力しておりますので、お悩みの前に、まずはお気軽にご相談ください。
どのような素朴な疑問でも、誠実に対応させて頂きます。


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