中国書道専門書籍買取事例|李 佐賢輯:印譜『得壷山房印寄』6冊入 和本 原鈴

得壷山房印寄トップ画像

古書店三月兎之杜にて買取させていただきました、希少な中国書道の印譜をご紹介します。印譜とは中国古来の歴代の印章や印鑑を収録した書籍となります。

印譜とは

得壷山房印寄 印影

印譜は中国古来からの印章を集めた冊子です。
中国では印章は戦国時代から使用されてきました。身分の高い者たちの間で、文書などの内容を証明するために捺されたそうです。現代日本のハンコとあまり変わらない使われ方ですね。

日本では江戸時代にハンコの使用が民間にも広がり、現代でもハンコ文化と呼ばれるほどに浸透したのに対し、本家中国ではむしろその印鑑の印影自体の美術性が注目され、書道の手本となるなど独自の発展を遂げています。

原鈴、鈐印とは

得壷山房印寄 印影アップ

中国では歴代の印章の記録を残すことも重要でした。印譜はその本を編纂した時点で残っていた印章を伝える役割を持っています。「原鈴本」はもととなる印章を直接鈐(押捺)したもので、記録集として最も原典に近いものを伝えます。

過去の印譜などに残された印をもとに複製し(模刻)、鈐した印を集めた印譜は「鈐印本」と呼ばれます。また、木版印刷が普及すると「翻刻本」と呼ばれる印譜も作られるようになり記録として残されるようになりました。当然「原鈴」以外は印影の再現性は順を追って低くなるわけですが、その再現性を維持するために篆刻文化も発展していったわけです。

得壷山房印寄について

得壷山房印寄 一式

今回お譲りいただいた『得壷山房印寄』は、李 佐賢(1807~1876)により集められた印影をまとめたものとなります。李佐賢の時代に現存していたと思われる印章を鈐した原鈴を、和綴じにしたものとなります。

李佐賢の著書にはこのほかに『石泉書屋全集』などの著書もあり、各地の碑文などを記録していたりしたようですね。


『得壷山房印寄』も『石泉書屋全集』もいずれも三月兎之杜にて買取をお待ちしております。和綴じ本は古いものですので、紙の変色や破損・欠損、綴じ糸のほつれや切れなどは当然と考えております。状態にかかわらず、いつでもお気軽にご相談ください。

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