週刊少年マンガ誌買取事例|「週刊少年マガジン」(講談社) 1972年まとめて36冊『あしたのジョー』『デビルマン』『群竜伝』『変身忍者嵐』ほか

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ただいま古書店三月兎之杜では、昭和から平成初期にかけての少年マンガ誌の買取を強化しております! 今回は1972年発行の「週刊少年マガジン」のうち38冊をご紹介します。

デビルマン トビラ

1972年のマガジンといえば、やはり前年に放送開始した『仮面ライダー』のフォーマットを時代劇に導入した『変身忍者嵐』(石森章太郎:10号~42号)。『マジンガーZ』と同様テレビアニメと同時進行するも、人間の体を借りたデーモン族の戦士の視点で語られるアニメ版と、逆にデーモン族の精神を乗っ取った人間・不動明の視点であるコミック版という対照的なプロットを実現した『デビルマン』(永井豪:25号~)。ヒーローでありながら人間としての苦悩や弱さを持つ『愛の戦士レインボーマン』(原作・川内康範/作画・小野利明・脚色・伊東恒久:39~)といった多数のテレビとのタイアップ作品が印象的でした。

あしたのジョー トビラ

そして1971年以前からの連載陣、中でもやはりこの時期のマガジンの中核と呼べるのは1967年連載開始の『あしたのジョー』(原作・高森朝雄(梶原一騎)/作画・ちばてつや)でした。アニメ第一期はアニメが原作本編に追いついてしまった関係で1971年9月にカーロス・リベラ戦で一旦終了していますが、その人気は衰えることを知りませんでした。70年代初頭までマガジンの二大スポーツ漫画であった、同じ梶原一騎原作、川崎のぼる作画の『巨人の星』。コミック版は1966年に連載開始し前年1971年3号で完結。テレビアニメも1968年舗装開始し、1971年9月に完結しています。

「週刊少年マガジン」(講談社) 1972年まとめて 1

72年の『ジョー』はホセとの最終決戦に向けてのストーリーが整えられていた時期でした。何人かの対戦相手との戦いを経て成長し、時にクレバーな戦法で勝利するようにもなるジョー。しかし白木葉子はそこに危うさをも見出し、ジョーの失われた野生を呼び戻すべく、野生児ボクサー・ハリマオをぶつけます。高い技術とクレバーさ、そして野性味を取り戻したジョーは、いよいよホセ・メンドーサとの決戦に挑みます。その決着がつくのは翌1973年21号となります。

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文字通りマガジンの屋台骨を単独で支え続けていた『あしたのジョー』ですが、70年スタートの『ワル』(原作・真樹日佐夫/作画・影丸譲也)や71年スタートの『男おいどん』(松本零士)『空手バカ一代』(原作・梶原一騎/作画・つのだじろう>影丸譲也)などの人気連載作品が育ちつつありました。また、71年は『仮面ライダー』(石森章太郎)や『タイガーマスク』(原作・梶原一騎/作画・辻なおき)といったメディア化作品も多く、72年の方針に影響を与えていたと思われます。

ああ、零戦トンボ トビラ

1972年は終戦から27年。貝塚ひろしの『ああ、零戦トンボ』やおがわあきらの『飛べよ!秋水』など、戦記ものもまだまだ人気だったようです。

群竜伝トビラ

また、本宮ひろしの『群竜伝』(19~)や聖悠紀ほか作画グループ製作の『アキラ・ミオ大漂流』など、後に他の雑誌などで頭角を顕す若手の初期作品にも注目ですね。

古書店三月兎之杜では、昭和から平成初期にかけての少年マンガ誌の買取をお待ちしております。人気作品の新連載開始号や最終回掲載号、カラー回掲載号などは特に大歓迎です。まとめての買取は欠号などありでも問題ありません。まずはお気軽にご連絡ください!

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