
ただいま古書店三月兎之杜では、少年漫画誌の買取を強化しております。みなさんのご実家に眠っているかもしれない昭和から1990年代にかけての少年マンガ誌のコレクションをぜひお譲りください!
今回お譲りいただきましたのは、1992年(平成4年)のおよそ1年分(欠号あり)の週刊少年サンデーです。80年代からの長期連載陣として『らんま1/2』『帯をギュッとね!』『機動警察パトレイバー』がおよそ全体の中盤付近で脂がのり切っていた頃。『YAIBA』が後半のクライマックスに突入しつつあるといったところでしょうか。90年代に入ってからスタートした『うしおととら』『今日から俺は!!』『行け!!南国アイスホッケー部』『GS美神 極楽大作戦!!』などはまだまだシリーズ序盤でした。
この頃の少年マンガ誌事情といえばまだまだ週刊少年ジャンプが大躍進をしています。公称部数は1991年3・4合併号で600万部を突破し、1994年3・4合併号では歴代最高部数の653万部を記録しました。しかし翌1995年に『ドラゴンボール』96年に『SLUM DUNK』が終了し、以後発行部数は減少していきます。
サンデーは1983年に最高部数である228万部を記録して以来、1989年から1995年にかけては140万部前後と低調でした。しかしジャンプの人気に陰りが見えた後の1998年に170万部と若干数字を伸ばしています。もう一つの少年誌・週刊少年マガジンに至っては、1997年の8月に、週刊少年ジャンプを発行部数で上回りました。
1992年のサンデーはタイトル通り『俺たちのフィールド』『H2』『ジーザス』などが連載開始。このへんの連載終了は1995年から1999年とまちまちですが、先述の80~90年代前半の連載陣が90年代半ばに連載終了。同じ作者の新連載が95~97年に次々とスタートします。一例を挙げると『YAIBA』>『名探偵コナン』や『パトレイバー』>『じゃじゃ馬グルーミンUP』への移行が1994年、『帯ギュ』>『モンキーターン』/『らんま1/2』>『犬夜叉』(1996)、『うしおととら』>『からくりサーカス』(1997)などがこの時期の連載終了&新連載です。初期連載作品で実力をつけた作家陣が、一気にステップアップしたタイミングといえそうです。こうした変革が98年の部数増加にも影響したのではないでしょうか。
今や単行本は電子書籍によって入手難易度がぐんと下がりましたが、こうした連載陣をまとめて分析するのも、単行本だけではなかなかできません。もちろんリアルタイムでは「この作品は長期になるんだよね」なんてことは予想もつかないわけです。まさか『名探偵コナン』が今も続いているとは……。こうした研究のほかにも、連載時のカラーを手元に置きたい作品ごとのファンなど、当時雑誌を探している人は数多くいらっしゃいます。また、サンデーやマガジンは表紙をアイドルが表紙を飾る号がまだまだ多く、そうしたアイドルファンの需要も少なくないようです。
あらためまして古書店三月兎之杜では、少年漫画誌の買取を強化中!もちろん1年分まとめてなどではなく、 欠号ありや飛び飛びのコレクションでも構いません! 逆に2年、3年分とたまっている方、大量買取にはご自宅までうかがう出張買取も対応させていただきます。まずはお気軽にお問合せください!