美術デザイン書買取|戸田ツトム・エディトリアルデザインの導き手

戸田ツトム トップ画像

2020年7月に惜しくも69歳で亡くなったグラフィックデザイナー・戸田ツトム。1970年代からグラフィックデザイナーとして活動し、多くの出版物の装幀を手掛け、その実験的かつ鮮烈なデザインが話題となりました。

特に現代思想書などは主題となるビジュアルが存在しないため、最低限のデザインとタイポグラフィで構成されることが多く、彼の研ぎ澄まされた感覚によって構成されていました。同時にコンピューターにも造詣が深く、1985年にはいち早くDTPに着手しこの分野の先駆者的存在となります。

ちょっとこの頃のPCやDTP事情を振り返ってみますと、80年代後半から90年代にかけてMacintoshをプラットフォームとしてDTPは普及していきますが、あくまで組版をPCで行うというもので、印刷所などで最終的に変換するようなスタンスでした。PCも非常に高額な時期でしたしね。

DTPの標準化が見えてきたのはWindows95登場あたりのタイミングだったのではないでしょうか。

D-ZONE エディトリアルデザイン 1975-1999 帯部など

話を戸田ツトムに戻しまして、とにもかくにもエディトリアルデザインで世間の10年先を進んでいた彼に関する代表的な書籍が「D-ZONE エディトリアルデザイン 1975-1999」となります。これはそのタイトル通り、写植時代からDTP時代に至るまでの戸田の膨大な仕事の作品集となります。

造本装幀にとどまらず天井桟敷の公演ポスターや雑誌の誌面構成、87年以前のデジタルデザインなど全4章構成で戸田の作品を網羅。さらに浅田彰や多木浩二らによる戸田ツトムやエディトリアルデザインの論稿や解説を収録、佐野元春や三宅理一らとの対談を収録。戸田の仕事を様々な視点で俯瞰できる一冊となっています。

D-ZONE エディトリアルデザイン 1975-1999 内容

古書店三月兎之杜では、戸田ツトム関連書籍の買取をお待ちしております! 装幀集のほかにもDTP作例集「森の書物」、池澤夏樹との共著「都市の書物」、そして未来的な図像部を収録した「Drug 擬場の書物」の三部作など、希少な書籍をお持ちの方大歓迎! 詳しくは古書店三月兎之杜の美術書・画集買取のページをご覧ください。

LINE査定
フリーダイヤル
よろしければシェアお願いします