今回は新版の買取のご用命でした。有難うございました。小学館の『新編 日本古典文学全集』全88巻をご紹介します。

なお『日本古典文学全集』につきましては、旧版の51冊揃も買取可能です。どうぞご相談下さい。
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1994年から2002年にかけて、日本の古典文学の最新の研究成果に基づいた注釈と、現代語訳を併載した古典文学の決定版ともいうべき全集です。
時代としては日本最古の歴史書といわれる『古事記』から江戸時代のものまで、圧巻の全88巻です。

今回はこの中から１つ。たとえば古典文学の全集ものにほぼ入ってくる『古事記』ですが、これがなかなか面白いのです。
歴史書というととっつきにくいですが、要は国創り神話・昔話なのです。例えば『因幡のしろうさぎ』がとりわけ有名でしょうか。実は彼も神様です。しかし神様が鰐（わに：現在のシャチ・サメといわれています）をだまして、お仕置きに毛をむしられる、最高神の天照大神の弟神スサノオノミコトは母恋しさに泣き喚く、姉の天照大神は弟の意地悪にすねて引きこもる・・・、と、色々と「神様らしくない」エピソードが綴られています。

悩みや抑圧からは開放された存在、それが神なのでしょうか・・・、と、かなりうがった見方ですが、古事記はまさに「ますらおぶり」の世界が広がっています。
ぜひ、ご興味のある方は一読されてみてはいかがでしょうか？

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