テレホンカード買取事例|中森明菜テレカ百枚以上

中森明菜テレフォンカードトップ画像

1982年にデビューし、90年代以降はその圧倒的な歌唱力で「歌姫」の座を不動のものとした中森明菜の未使用テレホンカード多数をお譲りいただきました。ありがとうございます!  今回は彼女がデビューした80年代を中心に、いち個人の視点から見た目まぐるしいアイドル事情の変化と、その中である意味自身を貫いた中森明菜という存在について触れてみたいと思います。なお、本記事では敬称略とさせていただきました。

中森明菜テレフォンカード1

アイドルの当たり年とも言われた1982年に「スローモーション」でデビュー。同期の女性アイドルには小泉今日子、早見優、松本伊代、三田寛子、堀ちえみ、石川秀美ほか。現在も活躍している方も多いですね。

80年代前半

1980年、山口百恵の引退と入れ替わるように松田聖子がデビューします。年代が変わるのと同じようにアイドルが百花繚乱する、新たなアイドルの時代が訪れました。百恵以前のアイドル像への原点回帰ともいえるスタイルで、文字通り王道ともいえるポジションを確立します。そうして松田聖子が再度切り拓いた道を多くの新人が追随する中、中森明菜は聖子のカウンター的な立場で登場します。

中森明菜テレフォンカード2
中森明菜テレフォンカード3
中森明菜テレフォンカード4

聖子と明菜はライバル関係というか、実際にアイドルファンも聖子派と明菜派のように分けられる関係にもなりました。実際に光と影、陰と陽のようなかたちで80年代前半のアイドルムーブは動いていたように思えます。もちろんそれらは事務所の方針であったり、VS構造にしたがるアイドル雑誌の思惑なども多分に絡んでいたと思います。二人を軸として、例えば小泉今日子はその表現力によって聖子・明菜トップ2の両面を併せ持ち、あるいは早見優は帰国子女としてその英語力を前面に押し出すなど、同時期のアイドルたちは様々な魅力や技能で各人のポジションを確立していきました。80年代前半はアイドル多様性の時代の始まりといえるかもしれません。

80年代後半

中森明菜テレフォンカード5

こうしたアイドル円熟期になるかと思われたムーブは1985年、おニャン子クラブのデビューによって一気に吹き飛ばされます。彼女たちの魅力はもちろん集団であることで未熟さをカバーするパワーや若さといえますが、やはり出演番組が公開生放送だったことによる親近感にあったと思います。一方この激動を見越していたかのように、松田聖子は結婚・出産・そしてアイドル復帰と、新しいアイドルのかたちを自ら提案。一方で明菜は様々なアーティストからの楽曲提供を受け、歌手としての自身を研ぎ澄ましていくかのように活動を先鋭化させていきます。

90年代

中森明菜テレフォンカード6

90年代に入ると聖子はSeiko名義でアメリカデビューを果たすほか、自身で作詞・作曲も行い、セルフプロデュース活動へとシフトしていきます。一方で明菜は楽曲活動とあわせて映画・ドラマにも多数出演。特に安田成美とのW主演となった『素顔のままで』は、米米CLUBによる主題歌「君がいるだけで」とあわせ、大ヒット作品となりました。

00年代~

中森明菜テレフォンカード7
中森明菜テレフォンカード8
中森明菜テレフォンカード9
中森明菜テレフォンカード10
中森明菜テレフォンカード11
中森明菜テレフォンカード12

明菜の歌手活動のもう一つの軸として特筆すべきカバーソング集「歌姫」も1994年にスタート。その後00年代に入ってシリーズを重ね、他のアーティストも多数のカバーソング集をリリースする先駆けとなったともいえます。「歌姫」の曲はいずれも単なるヒット曲のカバーではなく、明菜自身の血肉とし、とてつもない緊張感をもった歌として出力されている印象があります。個人的には私自身村下孝蔵のファンであることもあり、「歌姫3~終幕~」収録の「踊り子」がよいですね。ただ、この曲のよさというのはオリジナルの表現を突き詰め、膨らませるというより極限までそぎ落としたかのような表現が印象的です。まさに「狭い舞台の上でふらつく」様子が目に浮かぶようなアレンジです。それは儚く、同時に喉元に刃を突き付けられるようなソリッドさを感じます。村下孝蔵によるオリジナルの原曲も曲中の男性目線の哀切あふれる曲でしたが、このカバーは女性目線で、終焉を迎える恋を歌い上げています。

中森明菜テレフォンカード13

現在(2023年秋)は充電期間から開けた……のかな? といった雰囲気で、じわじわと活動再開の気配を感じます。今後の活躍が楽しみです。

古書店三月兎之杜では、テレホンカードのほか各種アイドル雑誌やグッズの買取もお待ちしております。

テレホンカード買取ページはこちら

テレホンカード買取

アイドル雑誌の買取はこちら

アイドル雑誌
LINE査定
フリーダイヤル
よろしければシェアお願いします