買取)新日本古典文学大系・全106巻揃入荷

(ご成約済です)
静岡県のお客様より着払宅配買取でお売り頂きました。
どうも有難うございました。 

岩波の新版、旧版の日本古典文学大系または小学館の日本古典文学全集といえば、国語の先生は必ずお持ちの全集のひとつです。
諸橋轍次の大漢和辞典(大修館書店)、日本国語大辞典(小学館)と一緒にお持ちの先生が多かったと思います。

ところで、日本古典にちなんで、今回は、ちょっとシュールな本『絵本 徒然草 上下』をご紹介しましょう。
 

『徒然草』といえば、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』ととともに、日本三大随筆の一つです。
兼好法師こと卜部兼好が、飛び飛びながら、出家する以前から出家後の中年になるまに書いたともいわれています。
随筆、要はエッセイなので当たり前ですが、当時の世俗への毒や、愉快な小話ありと、内容はなかなか面白いです。
しかし、現代語訳はちょっと固い言い回しだったり、説法じみていて読みにくかったりします。

こちらの『絵本 徒然草』は、いくつかの段を取り上げ、原文、現代訳、解説と掲載されています。
この解説が面白く、兼好法師となり、年を重ねた卜部兼好がざっくばらんに話しているような口語体で書かれています。
写真は1993年の初版のためか、ワンレン・ボディコンなど当時の世俗を取り入れて分かりやすく解説されています。

ちなみに、今では日本三大随筆とされる『徒然草』ですが、執筆後約百年間は注目されなかったようです。
しかし、説話の中には、当時の事件や歴史的人物についてかかれていたりと、史料としても参考にされ、平家物語の作者に関する記述は、現存最古とされているそうです。

肩の力を抜いて、引き続き超訳を読むか、歴史的にも貴重な書物を原文ママで読むか・・・悩ましいところです。
原文で読んでみたい!という方には前述の「新日本古典文学大系新編 日本古典文学全集・第39巻』をどうぞー!
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