二玄社『原色法帖選』の魅力と買取のポイント(全49巻揃・聴氷閣墨宝)

 


二玄社発行の『原色法帖選』( 聴氷閣墨宝)の巻をお売り頂きました。どうも有難うございました。
『原色法帖選』( 聴氷閣墨宝)につきましては、過去の買取実績ブログもご覧下さい。
全49巻の買取事例はこちらです。

書道愛好家や研究者にとって、最高峰のお手本帖として知られる二玄社の『原色法帖選』。 古書店「三月兎之杜」では、これまで数多くの書道専門書をお譲りいただいてきました。本記事では、過去の買取実績から、同シリーズの魅力や歴史的価値、そして買取における評価のポイントについて総合的に解説いたします。

『原色法帖選』とは? 「法帖」の持つ歴史的意義

そもそもタイトルの「法帖(ほうじょう)」とは、習字の手本や鑑賞用に先人の筆跡を模写したり、石や木に刻んだものを拓本にとり、折り本にしたものを指します。

現代に残る昔の石碑は、長い年月によって文字が徹底的に傷んでいたり、すでに実物が存在しなかったりすることが多々あります。そのため、高い印刷技術によって本物さながらの再現度(作品の手触りまで伝わるほど)を誇る『原色法帖選』は、単なる書道のお手本にとどまらず、歴史研究の貴重な資料としても極めて高い価値を持っています。

幻のコレクション「聴氷閣(ていひょうかく)墨宝」の巻

シリーズの中でも特筆すべきは、「聴氷閣墨宝の巻」です。 「聴氷閣」とは、四大財閥の一つ・三井財閥の三井高堅(みついたかかた)の号に由来します。彼は美術品や書の世界的コレクターであり、特に中国の戦国時代から唐代にかけての拓本を中心とした貴重な収集品は「聴氷閣本」と呼ばれています。

中身3
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この巻のお手本帖は経本や御朱印帳のような「蛇腹状(じゃばらじょう)」になっており、文字が非常に鮮明です。さらに二玄社ならではの歴史的意味が網羅された丁寧な「解説書(読み下し文付き)」が付属しており、作品の背景を深く読み解くことができる点も信頼される理由の一つです。

収録されている代表的な名作

本シリーズには、書道史を語る上で欠かせない名作が多数収録されています。

  • 第1巻『書譜』と書聖・王羲之
原色法帖選 第1巻
原色法帖選 第1巻
  • 唐代の書の中で、最も「王羲之(おうぎし)」に迫った本と言われています。「書聖」と呼ばれる王羲之は、甲骨や金属器に文字を刻んでいた時代から、紙へ文字を書く文化への転換を促した重要人物です。収録されている草書からは、漢字の成り立ちの歴史を感じることができます。

  • 第40巻『九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)』

    王羲之を研究した唐代の書家・欧陽詢(おうようじゅん)の作で、「楷書の模範・理想形」とされています。日本の小中学校の教科書の手本にも採用されたほど美しく整った文字です。皇帝が避暑に訪れた際に甘い泉が湧き出たことを記念して建立された碑ですが、あまりにも完璧な書であったため、拓本を求める人が殺到して碑面が摩滅してしまったという逸話が残っています。

買取における評価ポイント(全巻揃い・解題揃いは高評価)

原色法帖選 全49冊

当店での『原色法帖選』の買取において、特に高く評価させていただくポイントは以下の通りです。

  1. 「全49巻揃」や「全13冊揃」などのセット 単巻からでも価値はございますが、『原色法帖選 全49巻揃』や『聴氷閣墨宝 全13冊揃』のように、まとまって全巻が揃っている状態は大変珍しく、高く評価させていただきます。

  2. 「解題(解説書)」が揃っているか 実物の法帖だけでなく、作品の解説が記された「全49冊揃・解題揃」の状態は、市場での流通数も少なく、さらに希少価値が高まる逸品となります。

おわりに:書道専門書の買取は三月兎之杜へ

文字に対する情熱を持った先人たちが残してくれた素晴らしい書である『原色法帖選』。 大切に集められた書道本や拓本、印譜などのご整理をご検討の際は、ぜひ古書店「三月兎之杜」にお任せください。


古書店三月兎之杜では書道の本を重点的に買取させて頂いております。
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