仏教学者・安田理深(やすだりじん)の選集を揃いでお譲りいただきました、古書店三月兎之杜の買取をご利用いただきましてありがとうございます。
安田理深とは
安田理深は1900年(明治33年)兵庫県生まれ、本名は亀治。青年時代は東洋哲学やキリスト教を学びますが、金子大栄の著作『仏教概論』に強い感銘を受け仏教を学ぶべく24歳で大谷大学に入学します。30歳の時、大谷大学を追放された曽我量深、金子大栄を中心とした興法学園を発足させ園長となると共に、雑誌「興法」の編集発行人となります。35歳で学仏道場「相應学舎」を開き唯識論や親鸞思想の講義に携わります。43歳の時に東本願寺で得度し、以後浄土真宗大谷派の僧侶として「理深」を名乗ります。自身の偉大な仏教研究に加え、仏教を学ぶ場を生み出し守ってきた人物という印象があります。
1973年、隣家からのもらい火で彼の住居でもあった相應学舎が類焼し、数多くの蔵書を無くした時の
――「焼かれた」のでもない。「焼いた」のでもない。ただ「焼けた」と。
そうすると事実を事実のまま受けていけるのではないか。
自も他も損なわんで済む。こんなことを今度の火事で学びました――
という言葉がよく語られます。もちろん氏が研究してきた仏教における諦観などを踏まえての言葉ですが、それ以上に人が生きていく中でのもののとらえ方として、語り継がれています。
安田理深選集
理深は1944年から46年にかけて母校の大谷大学に奉職しますが、以降は無位無官を貫き、多数の著作を発表しつつ在野での後進の指導に注力します。1982年、心不全で死去。
今回お譲りいただきました選集は理深の死の翌年より発行されたもので、彼を師と仰ぎ理深についての著作もある本多弘之が編集責任として参加してまとめられたものです。本多はこの選集のために大谷大学教授の座を辞任しています。また、同時に相應学舎の継続にも尽力し、本多も出講を続けています。
選集は第一巻から第十五巻(十四巻と十五巻は上下編)、別巻一~四、補巻の全22冊の構成。「自証の論理」「唯識三十頌聴記」「十地経論初歓喜地聴記」「願生偈聴記総説分」「願生偈聴記解義分」「教行信証総序聴記」「教行信証教巻聴記」ほか、多くの著作を収録しています。
今世紀にはいって以降も増刷などされていますが、やはり全巻揃う機会はなかなかないものです。
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