『豊臣家吉川家指南伯耆流柔術秘伝絵巻』を大阪府の方よりお譲りいただきました。三月兎之杜をご利用いただきありがとうございます。
当時の考え方を世襲している柔術が、注釈を交えながら写真を付けて解説しているので非常にわかりやすい書籍になっています。
合戦より生まれた考え方なので、源流としては甲冑を着た相手を想定している柔術になっています。その為に甲冑の隙間を制することが重要になり、より急所に対する攻め方を研究されてきたのではないかと時代背景を感じながら読める書籍になっております。
武の道の秘伝を後継者に残すにも、こうした秘伝書は昔から作られていました。武芸者の古くから伝わってきた技術を残した文書ですので、ジャンルとしては「技術書」に当たる書籍ではないでしょうか。
近年では古くから伝わる技術も格闘技などに取り入れられるなどをして、現在も絶えず進化をしています。温故知新ではありませんが、こうして古くから伝わる本からもヒントを得て今日の技術として更なる発展や昇華した技術も、書籍として残していってほしいですね。

武道書/武術書などの、専門書・本のご整理の際には、ぜひ古書店三月兎之杜までお気軽にご相談下さい。

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