『志賀直哉全集』 全22巻揃 月報揃 を広島県尾道市より宅配にて買取させていただきました。

岩波書店 『志賀直哉全集』( 全22巻揃 月報揃)を広島県尾道市より宅配にて買取させていただきました。

 

「小説の天才」
 
とも、呼ばれている志賀直哉。

彼の代表作はいくつもありますが、中でも「濁った頭」から「暗夜行路」で終わる、志賀直哉自身とその父への想いを綴った小説ではないでしょうか。
父との関係を綴った作品と書きましたが、志賀直哉は祖父母のもとで育てられ、その影響でおじいちゃん子となり、祖父を尊敬しているその一方で温厚な祖父とは対照的だった父親のことを良く思わなくなり、次第に溝は深くなっていったそうです。

最終的に偉大な小説家として評価される志賀直哉ですが、”20年近く父親との闘争”という彼の人生ともいうべきテーマを34歳のときに発表した「和解」で書き終えると、その後に発表した「或る男、其の姉の死」・「暗夜行路」をのぞき作品は評価されなくなっていきました。
志賀直哉は88歳と大往生でしたが、作家としての人生は34歳時には終わっていたのかもしれません。

しかし、自分の人生をテーマに作品を書ききれたのは、作家として大変幸せだったのではないかと思います。
冒頭で「小説の神様」と呼ばれていますが、その理由としまして、志賀直哉の作品の「小僧の神様」に掛けて、そう呼ばれているという説があります。

 

最後に志賀直哉は、志賀直哉自身の気持ちを素直に書いた結果、評価されたという他の作家にはないものを持っていると感じます。
言ってしまえば、小説なんて読みて側の”作家が何を書きたかった”のかよりも”読み手が何を感じた”かが大切だと思います。

志賀直哉の作品を読まれたことのない方は、『なぜ志賀直哉が神様と呼ばれているか』 を考えて読んでみるのも面白いかもしれませんね。

 

ご相談は、古書店三月兎之杜の全集買取のお申し込みページよりご相談下さい。


フリーダイヤル:0120-996-504(10-20時/年中無休)でもお受けしております。

 
その他の買取事例は、こちらよりご覧になれますので、ご覧ください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 

よろしければシェアお願いします