少年少女世界推理文学全集 No.3 ＜ミルン＞＜ルルー> あかね書房
全20巻ある内の1つ、3巻にあたる「赤い家の秘密/黄色いへやのなぞ」をお売り頂きました。
こちらは1983年 第32刷の物となっておりますが、初版は1977年に発行されています。

そしてこのシリーズ、監修を川端康成が務めています。川端康成といえば、戦前、戦後にかけて活躍した日本文学を代表する作家の一人です。当店も川端康成全集は、何度も買取りさせて頂いております。

函がないのが残念ではありますが、それでも全巻揃えるのは難しく、1冊からでも希少価値があります。年齢層としては小学生上級～中学生向けとなっているのですが、年少の方には推理することが難しいのではと感じます。

こちらに入っている2つのお話。
どちらも探偵が登場するのですが、他の探偵ものとは違うある共通点がございます。

■『赤い家の秘密』
殺人が起こった部屋から犯人が逃げたまま、いつまでたっても見つからない事件に一人の素人探偵が挑む話。

■『黄色いへやのなぞ』
絶対に逃げられるはずのない部屋から殺人犯が消え、それを若い新聞記者が追い求めていく話。

推理小説には、沢山の天才的な名探偵が登場しますが、この物語に登場する探偵は、2人とも専門的な探偵ではないのです。そこがまたこのお話の面白い所であり、見所でもあります。
読んでみますと分かりますが、登場する人物すべてが、どこにでもいるような普通の人という印象を与えられます。
読者と一緒にこの謎を解き進むように組み立てられており、ぼーっと、なんとなく読んでいると、面白さが伝わないまま過ぎてしまいますのでご注意を(^^;

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古書店三月兎之杜では、このような稀少な巻数物は1冊からでも、全巻お揃いなら更に高価買取りさせて頂きます。
ミステリー、探偵小説、推理小説、幻想文学等は、是非当店にお任せください。
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