東京都立川市のお客様より、1986年の週刊少年ジャンプ49冊をお譲りいただきました。前年末に発行された1・2合併号を除く49冊となります。貴重なセットをありがとうございます。
お品物の状態・ご評価のポイント
■全52号50冊揃中の第1・2号欠です。(合併号)
■スレ、ヤケ、シミ、汚れ、破れ、折れ等があります。
■ページの切り取りがあるものがあり、落丁があります。
■No.15は表紙がありません。
40年以上も前の雑誌ですので、コンディションもスレ、汚れなどがありました。また、号によってはページの切り取りなどもあり、15号は表紙がありません。
これらの点でやや評価は厳しめになってしまいましたが、やはり1年分がほぼ揃っていることは重要なポイントでした。
1986年の少年ジャンプ:アニメ化と連載のズレ
80年代に入って劇画路線からライト路線となり、読者の低年齢化に成功したジャンプは着実に部数を伸ばします。『Dr.スランプ』以降は人気作品のアニメ化にも積極的となり、アニメの人気で読者が増えるという、好リサイクルが完成します。
一方で週刊連載ペースとはいえ複数のエピソードで完結するマンガ連載に対し、1話完結スタイルが望ましいテレビアニメとのペース配分の違いが顕著となります。
場合によっては原作エピソードにアニメが追い付いてしまい、人気絶頂なのに番組が終了しなければならないケースなども発生します。そのため当初はエピソードやシーンの引き延ばしが図られることが多くなり、例えば『キャプテン翼』などはひたすらボールをキープして走り続けるシーンが多くなり、「1話かけてもグラウンドの反対側に着かない」などと揶揄されました。『ドラゴンボール』でも、気をためるだけでAパートが終わるようなことはザラでしたよね。
もともと1話完結が多いギャグマンガは一見問題なさそうですが、こちらはもともと雑誌掲載時もページ数少な目で、アニメでは30分2話構成になることが多いんですよね。そのためやはり原作に追いつきがちなのですが、1話完結なのを利用して、アニメオリジナルエピソードを挿入できる利点はありました。
『聖闘士星矢』とテレビアニメ

1986年1・2合併号(今回は欠号)からスタートした『聖闘士星矢』は、連載開始早々人気作となり、玩具メーカーのバンダイも注目しました。
連載開始からわずか10か月後の1986年10月から、アニメが新番組としてスタートします。原作ストックが1年ない上、謎めいた存在である黄金聖闘士の正体もほとんど判明していない状態でした。そのため87年2月から3月にかけて(原作で十二宮編が始まるかどうかのタイミング)と、88年4月から11月にかけて、アニメオリジナルの「黄金聖衣争奪編」と「北欧アスガルド編」が挿入されます。
前者ではアニメオリジナルの謎の聖闘士が続々登場しますが、氷河の師である水晶聖闘士は、後に原作設定との齟齬を発生させてしまいます。そうした反省もあったのか、「「アスガルド編」は完全に独立したエピソードとして構成されました。こうした努力にも関わらず、海皇ポセイドン編は89年4月に終了。原作ポセイドン編の終了がこの年の9号(1月末から2月頭の発売)ですから、文字通りアニメが原作に追いついてしまったわけですね。
1986年その他の連載陣
この年1月の時点で、ジャンプ本誌連載中かつアニメ放送中だったのは『キャプテン翼』『キン肉マン』『ハイスクール!奇面組』『北斗の拳』。先述の通り『聖闘士星矢』がこの年の10月、『ドラゴンボール』も2月から、『銀牙 -流れ星 銀-』も4月から放送を開始します。さらに『きまぐれオレンジ☆ロード』『シティーハンター』『ついでにとんちんかん』『魁!!男塾』は87年から88年にアニメ化される予備軍といえるでしょう。
人気作品を多数抱えているジャンプですが、この年に連載開始した14作品のうち、10作品が1年と持たず連載を終了、そのうち7本が10週前後での終了という厳しい世界でもありました。こうして各号揃いでお譲りいただけると、短命に終わった作品にも色々な期待が込められていることがわかります。
古書店三月兎之杜では、昭和~平成の週刊少年誌のバックナンバーの買取をお待ちしております。まとまった号は通しに限らず、欠号のある場合でも大歓迎です。まずはお気軽にご連絡ください。













