埼玉県所沢市のお客様より、1974年から1986年の週刊少年ジャンプ44冊をまとめてお譲りいただきました。ご自宅に残っていた分をまとめての買取です。トップの画像は各年代のジャンプから、ギャグマンガが表紙を飾った号を中心に並べてみました。
目次
お品物の状態・ご評価のポイント
・スレ、ヤケ、シミ、汚れ、破れ、折れ、ホチキス部のサビ等がございました。
・扉絵ページの落丁がございました。
50年以上から40年前の雑誌ですので、年代の古いものほどスレやシミ、ヤケなどが多くなります。とはいえ昭和時代の漫画雑誌がこれほど大量に残っていること自体希少なことです。経年による多少のスレは織り込み済ですが、トビラ絵ページをおそらく切り取ったと思われる落丁があり、全体として少しだけ厳しめのご評価となりました。
今回は、冊数の多い1974年と1980年発行分を中心にご紹介します。
週刊少年ジャンプ 1974年その1

74年初頭のラインナップです。スナミちゃんが表紙の74年4・5合併号がこの年正月前後の発売。この号では逆井五郎の『ピンク!パンチ!雅』が連載開始をしていますが、前年の『クライムスイーパー』を改題した続編ですので雑誌ロゴ上の小さな扱いです。なお、『クライムスイーパー』は武論尊の原作者としてのデビュー作です。
そして12号『おっ母』(川崎のぼる)から20号『ウンコールワット』(赤塚不二夫)は、この年の愛読者賞9作品です。一番手の『にいちゃん』(とりいかずよし)掲載の11号は残念ながらありませんでした。
「愛読者賞」とは読者アンケートで人気の高い漫画家10名の読み切り作品の競作を掲載する企画です。読者の投票で選ばれたトップの漫画家と、その作品の優れた感想文を送った読者が、共に海外旅行にいけるというもの(当時は海外旅行は庶民にはかなり難しいことだったのです)。1973年から1983年まで行われますが、週刊連載というハードスケジュールに加えての読み切りという負担もあり消滅。1997年に一度だけ復活しています。
週刊少年ジャンプ 1974年その2
74年21号から31号の11冊です。この時期はなんと『侍ジャイアンツ』『アストロ球団』『キャプテン』と3本もの野球漫画が連載されていました。『侍ジャイアンツ』は同じ梶原一騎原作、週刊少年マガジン連載の『巨人の星』の終了と入れ替わるように71年より連載開始。テレビアニメも1973年10月7日から1974年9月29日まで放送されました。コミック連載は74年42号(9月中旬発売)に、アニメとタイミングを合わせて終了しています。
魔球を中心にストーリーが進む『侍ジャイアンツ』も型破りでしたが、72年~76年連載の『アストロ球団』はもはや野球と呼べるのかというレベルのはちゃめちゃ(古い表現ですがそれ以外なんと言ったらいいか……)ぶり。当時もアニメ化の話があったようですが、映像化は2005年の実写ドラマ化を待たねばなりませんでした。同時にそれほどの長い間読者の心に残り続けた作品でもあります。
そして1973年27号からスタートしたのが『キャプテン』です。先の二作と異なり、中学野球部を舞台に地に足のついた展開でしたが、それらが魔球に胃もたれ気味の読者に響いたのでしょうか。5年に渡る長期連載となり、2026年現在も故・ちばあきおの志を継いだ『キャプテン2』が、コージィ城倉の手で紡がれています。

こちらは1974年27号巻頭カラーの『ど根性ガエル』。アニメ第一期はこの年の9月に全103話で終了しますが、マンガ連載は76年24号まで続きます。
週刊少年ジャンプ 1974年その3~1980年その1
74年32号~35号のあと1976年47号に飛びます。この号には『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の初期エピソード「早うち両さん!?の巻」が収録。ペンネームは山上たつひこをもじった山止たつひこ名義でした。
その次は1980年の新連載ラッシュ期の2冊。実際には19号の『男の旅立ち』を皮切りに『出口兄弟奮戦記』『ビッグガン』『スーパー巨人』『山崎銀次郎』『ワンマンアーミー』と24号まで6号連続の新連載でした。しかしいずれの作品も長くは続かず、『男の旅立ち』と銀次郎シリーズの続編である『山崎銀次郎』が約1年続いた以外はいずれも80年内に連載終了しています。
週刊少年ジャンプ1980年その2~1986年まで
上記のジャンプ1980年中盤の新連載陣が不調だった明確な理由はわかりませんが、この年4・5合併号にスタートした『Dr.スランプ』の勢いの影響はあったかもしれません。実際この年後半に『激!!極虎一家』と『3年鬼面組』が出るまで、この年の新連載は長くて1年ほどで終了しています。

短期の作品は傾向として劇画系の作風が多く、『Dr.スランプ』をきっかけに流入したやや低年齢の読者と相性がよくなかったのではないでしょうか。79年に青年誌「ヤングジャンプ」が創刊している影響もあったのでしょう。いずれにしても80年代という時代の切り替わりが、ジャンプの変わり目でもあったようです。














