講談社学術文庫を大量に買取させていただきました。

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講談社学術文庫を130冊以上と大量にお譲りいただきました。どうも有難うございました。

まだまだ「岩波文庫」や「ちくま書房」などの文庫をはじめ、全集・選集・専門書などを多数お持ちで今回は本棚が溢れてきってしまってご決断されたとのことでした。古書店員の立場でありながら、自室の本棚が溢れた瞬間を見てからもう何年もちゃんと整理が出来ていないので見習いたいものです。(その日、家に帰った後に少しだけまとめました。少しだけ。)

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古典文学はどうも原文ままだと理解に注力してしまってちょっと苦手という方も少なくないかと思います。しかし、現代語訳のみの場合、訳者の解釈にどっぷりと身を委ねることができずなんとなく原文が気になってしまう時があるんですよね。

こちらの”講談社学術文庫版”『とりかへばや物語』では原文・現代語訳・注釈そして考察が入っております。古典文学の勉強にもなりますし、とにかく読みやすい。

また、なによりも古語の美しいこと

浮線綾の、所々秋の草を尽くして縫ひたる指貫に、尾花色の象嵌の襖に、紅の打ちたる脱ぎかけて、光を放ち華々とめでたく、ただ今極楽の迎へありて雲の輿寄せたりとも、なを留まりて見まほしき御有様なり。

私だけかもしれませんが現代語訳よりも奥ゆかしさが感じられ、人間模様や感情の移ろいについ感情移入してしまいます。とりわけ装いや色彩の表現が美しく読んでいて目に浮かぶようでした。(ただし、知らない色名の方が多かったので調べながら読みました)

『とりかへばや物語』といえば、『少女革命ウテナ』作者のさいとうちほ先生が『とりかえ・ばや』というタイトルで漫画化されていましたね。ある日グループ会社の女性社員同士が『とりかえ・ばや』の話をしていたようで、「沙羅と石蕗が尊い!」という言葉が聞こえてきた時にはド肝を抜かれました。


 

古書店三月兎之杜では、このような学術文庫も積極的に買い取りさせて頂いております。河出文庫、ちくま学芸文庫、平凡社ライブラリー、岩波現代文庫、同時代ライブラリー等、学術文庫をお持ちでしたら、是非弊店までご相談ください。大まかにでも冊数をお教えいただけましたら、事前にもお見積もりをお出し致します。

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