『柳宗悦全集』(全22巻揃/筑摩書房)を宅配にてお売りいただきました。

『柳宗悦全集』(全22巻揃/筑摩書房)を茨城県水戸市より宅配にてお売りいただきました。有難うございました。

 

「柳宗悦」(やなぎ むねよし)は民藝運動を起こした思想家で有名です。
 
 
 
さて、ざっくりとですが彼の考えは、”美”というもの無名の職人さんが作った”モノ”の中に宿り、大量に安く製造された”モノ”には”健康的な美”を宿しているそうです。で、ここからが納得させられたのですが、富裕者向けにある作家が造るものには、作為が混じり美しくない”モノ”が多い。
確かに!と、思いました。自分は音楽が好きなのですが、あるアーティストが人気が出るにつれて、もっと売れたいと欲が出てきた時に大衆に気に入ってもらいたいとか、何かのタイアップに使ってもらいたいなどといった考えで作った作品は全く響きませんし、そのアーティストを嫌いになりかねません。
 
柳宗悦は機械・工場などで作られた作品がいかに美しくても、それは”美”とは認めないそうです。手作りの”モノ”でなければ”美”ではないと説いているのですが、多くの”モノ”が工場で生産される時代である今では、手作りの品というのは贅沢です。よって、機械の”美”というものもあるのではないかと自分は思います。当然、”モノ”の美しさだけを”美”と捉えるかは別としてですが・・・。
 

 

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